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この迷宮を攻略するには何が必要ですか?  作者: シュトローム
第一章 迷宮攻略・故郷奪還編
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EpiSodE073:悪魔の街、再び

 別れを惜しみながら再び悪魔の街に戻ってきた姫那達。

 入り方はあかりが増えた事により、以前と同じように飛んで入る事は難しかったので4つ門の内の一つから入った。

 タルブ達と別れてすぐあかりの様子が少しおかしい事にルーナが気付いた。


 「あかりちゃん、大丈夫?なんか元気なさそうだけど、、」

 「あ!ごめんなさい!別に元気がないとかじゃないんだけど、やっぱりなんだかんだでここのみんなとずっと一緒にいたから少し寂しいなって思ってね、、でも自分で決めた事だから大丈夫だよ!」


 期間は1年だが、この世界に来て苦楽を共にした仲間との別れは種族が違っても寂しくなるもの。

 あかりは新しい一歩を踏み出したのだ。

 そして話は悪魔の捜索の話になった。


 「何処にいるんだろう?」

 「何処いるかは全くわからない。わかっているのは東の塔の悪魔が残っているという事だけだ。後は俺が全部始末したからな」

 「だったら一度東の塔に行ってみるか」

 「あぁ、それが一番可能性が高いかもしれないな。悪魔を見つけたらすぐに姫那を呼ぼう」


 とりあえず今は街にいるという手掛かりしかないので、夏生が唯一殲滅していなかった東の塔に向かう事にした。

 そして東の塔に着いて中を捜索したが、そこはもう既にもぬけの殻だった。


 「なんとなくそうだろうなとは思っていたが、まぁそりゃそうか。次は何処を探すか、、」

 「一番居そうなのはこの塔と東の門を繋いだ道だが、、時間もだいぶ経ってるしいるかどうか、、」

 「でもそこにいる可能性があるなら行ってみるしかないね!」


 そう言って姫那は東の門の方に先陣を切って歩いて行った。


 「あいつの行動力はいつもすごいな」

 「それがお姉ちゃんのいいところだよ!」


 行動力があるという事は姫那の場合、良い時もあれば悪い時もある。

 良い時は今回のようなどう行動したらいいかわからない時に決断してくれるという事。何も考えていないのが玉に瑕だが、、

 悪い時というのは自分を犠牲にして勝手か突き進む時だ。

 それが奴隷解放の時だった。

 そうするしかなかったとは言え、無茶をしすぎであった。

 更にそういう時の姫那は核心を突く理由をしっかり述べて、全員を納得させるのだ。

 結局のところ全員姫那に振り回されてるという事なのだが、いつも姫那についていってしまう。姫那の勢いと自信を信じてみたくなるのだ。

 そしてそれは何故か高確率で正解を引き当てていて、今回も、、


 「あそこに誰かいる!」


 エルサリオンが悪魔らしき人物を見つけた。


 「どこ?」

 「東の門のところだ!」


 エルサリオンが指差した場所は人間の視力では到底見えない程遠い東の門の方だった。


 「どこよ!東の門のところなんて遠すぎてまだ門があるくらいしかわからないよ!」


 エルフの尋常ではない視力を持っているエルサリオンだからこそ見えるものだった。


 「ちょっと来い!」

 「うわっと!」


 エルサリオンが姫那を担いで東の門に向かって一直線に飛んでいった。


 「あ!お姉ちゃんを運ぶのは私の役目なのにー!」


 ルーナが悔しそうな顔で姫那とエルサリオンを見ながら叫ぶ。


 「まぁ今回は仕方ないな。エルサリオンには見えてルーナには見えてなかったんだからな」


 夏生にそう言われて更に悔しそうな顔をする。


 「む〜、、私も行くー!」

 「あ!待て!」


 夏生の制止に全く耳を傾けず、ルーナが飛び去ってしまった。


 「あーあ、行っちゃいましたね〜」


 そんなやり取りを見てあかりは口を開けてポカンとしていた。


 「あかりどうした?何かあったか?」

 「いや、なんか悪魔がいるかもしれないのに緊張感ないっていうか、すごい余裕だなって思いまして、、」


 ほとんど悪魔はいないと言えど、敵の本拠地にいながらすごい余裕で、あかりにはもはや油断しているように見えた。


 「まぁ実際余裕だからなぁ」

 「え?」

 「そういえば、あかりはまだ俺らが戦ってる姿は見た事なかったんだったな」

 「はい、見た事はないですが、悪魔はそんな簡単に倒せない敵だと教わっていましたので、、」

 「確かに骨がある奴もいるが、大抵の悪魔は俺達の敵じゃないよ。でも気を抜いてるわけでもない。いつ悪魔が来てもいいように警戒している」

 「そうなんですか?」

 「あぁ。それと敬語はやめてくれ。俺達もう仲間だろ?」

 「そう、、ですね。そう、だね。わかった!」

 「てゆうか、俺の方が歳下だしな」

 「え?そうなの!?」


 落ち着いた雰囲気だから夏生は絶対自分よりも歳上だと思っていた。


 「あぁ、俺は姫那の一個下だからな」

 「2つも歳下なの!?ほんとに?」

 「ほんとだよ。姫那と一緒の反応だな」

 「だって!歳下には思えないよ!すごい落ち着いてるし!」

 「ちなみに僕は姫那さんと同い年ですよ!」

 「えぇぇええ!葵ちゃんは姫那と同い年?それに僕って、、ボクっ娘なの?」

 「僕は男の子ですー!」

 「いやいや、流石にそんな嘘には引っかからないよ!どう見ても女の子だもん!」

 「あかり、葵は本当に男なんだ」

 「えぇぇええ!ほんとに男の子なの?」

 「はい、正真正銘僕は男の子ですー!」


 この数分の間に思っていた事とは違う情報が入ってきすぎてあかりはテンパりそうになっていた。


 「ちょっと待って、、情報量が多すぎて全然頭に入ってこないんだけど、、」

 「まぁその辺はこれから慣れていったらいいだろう。それにみんな個性があるからこの仲間でずっと一緒にいても飽きないんだよ」


 夏生の言葉を聞いて、みんな仲間思いなんだなと改めて感じたあかりであった。


 「私もこれからみんなの役に立てるように頑張るから改めてこれからよろしくね!夏生、葵ちゃん!」

 「あぁ、よろしくな」

 「あかりさんまでちゃん付けで、、まぁいいですよ!よろしくお願いします!」


 そんな事を話していると姫那達が戻ってきた。

 戻ってきた姫那はルーナに抱えられていてエルサリオンは悪魔らしき人物を抱えていた。


 「おーい!みんな!悪魔を捕まえたよ!エルサリオンの言う通り東の門のところにいたよ!」

 「あいつどれだけ目がいいんだよ。人間のできる芸当じゃねぇな」


 夏生は自分の言葉に少し違和感を感じた。


 「あ、そういえばあいつは人間じゃなくてエルフだったな。エルフは人間より目がいいんだった」

 「姫那さんを運ぶのもエリーさんからルーナさんに変わってますね!ルーナさんもなんか嬉しそう!」


 姫那を取り戻したルーナはすごく満足げな表情だった。


 「もうそいつに転移陣の場所は聞いたのか?」

 「まだ!みんながいる時の方がいいかなって思って!」


 姫那はもし仮にこの悪魔が転移陣の場所を知らなかった時に質問の仕方で何か手掛かりを得れるかもしれないと思い、全員がいる場で聞いた方が効率の良い質問も思い浮かぶと考えたのだ。

 果たして捕らえた悪魔は転移陣の場所を知っているのだろうか、、

スムーズにバルナス島に戻れるのか?

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