朝飯前だなんて言わないで
前回のあらすじ
有り金を溶かしたリンスたちは公園に戻り、夜を明かした。
「拝啓
近々、魔女っ娘さんの大切なものを頂きに伺います。
怪盗 パンプキンパンツ」
リンスたちが目覚めると、枕元に妙なカードが落ちていた。
「・・・何これ?」
「ん・・・なんだ?」
寝起きの頭をフル回転させながら、二人は事態を飲み込もうとした。
「ああ、こいつアレだ。 最近テレビでやってるやつ。」
「誰? 知らない。」
「ほら、自称美少女怪盗の・・・」
「わからないわ。」
「探偵が全裸放置された・・・」
「どんな奴よ一体・・・ それに、なんでアタシなのよ・・・」
「ふふふ・・・随分な言われようね!」
突然どこからか声が聞こえてくる。
二人がドーム型の遊具から外に出ると、そこには妙な格好をした女の子が立っていた。
赤いマントに目元を隠すマスク。肩を出した服と、かぼちゃパンツのようなものを身に着けた女の子が立っていた。
「美少女怪盗・パンプキンパンツ参上! 予告通り、大切なものを頂きに来たわ!」
なんというイタイやつだ!
昨今、子供向け番組でもこんなのはいないぞ!
「覚悟!」
イタイ娘はリンスにとびかかり、あっというまに組み伏せ・・・
おもむろにくすぐり始めた。
「!?!?!?なっ・・何よ!あはははは!!」
「ええい!よくも私の邪魔をしてくれたわね! このっ!このっ!」
「ぎゃはははははははは!!!!」
リンスが"ビンカン"な所をくすぐられて悶絶していると、ワン公が助けに来た。
が、突然、辺りが煙に覆われ、気が付くとワン公は端の方でノびていた。
「これくらいしないと!私の!腹の虫は!収まらないのよ!」
「ヘソほじくり回してやる!」
猛攻が続き、リンスは気を失った。
目が覚めると、夜になっていた。
あの変なヤツはいない。
と、すぐさまリンスは異変に気付いた。
帽子とホウキがなくなっているのだ!
急いでワン公を起こすと、他にもなくなっているものがあるのに気付いた。
「うわあ! 財布がないぞ!」
「ペンダントもよ!」
「鍋まで持っていきやがった!」
「まさか・・・!」
「大丈夫! ソリは無事よ!」
つづく




