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2 ヘーベ学園というところ。


「桃野さん、具合はもう大丈夫なんですか?」


「はい。ご迷惑をかけてすみません」



この人は担任の真海優斗。背がすらっとしていて眼鏡をつけている。

学校の教師からも生徒からもモテるらしい。生徒の中で知らない者はいないらしい。



「佐賀野さん、信田くんありがとう」



そう言い微笑むのは副担任の小井谷恋歌。見た目も可愛く女子が欲しいものを全部つめた感じ。

この人は教師の中でも一番可愛いと教師からも生徒からも言われてるらしい。


真海先生はここに来て一年目らしいが小井谷先生はこで教師をするのが初めてみたい。

要するに二人とも若いうえにハイスペック。


Aクラスの人間を羨ましがる人が多い。



先生だけが魅力だけじゃないんだとか。


一校舎のAクラスには生徒会のメンバーもいるらしくその人達が主に目立ってるんだとかで。



「えっと桃野望架です。お騒がせしました」



みんなの前で深く謝った。

なんでこんなにもざわざわしてるんだろう…。

私が倒れたにしてもざわざわの仕方が大きいというか…。


いままではひそひそと悪口を言われ冷たい視線を感じ

今回はざわざわだったが冷ややかな視線を感じた。


あー、またなんか地雷とか気に障ることしたのかな。

無意識のうちに何かやらかしたんだな、そう思った。



「そういえば紹介遅れたけど俺、佐賀野優。佐賀野って呼んでくれ」


「はいはいはーい!俺は信田瑠衣。優ちゃんの彼女でーす!!」



元気にそう宣言する瑠衣くんに嫌がる佐賀野のやり取りに周りは笑っていた。

もしかして、空気を変えてくれた…?二度目の自己紹介に戸惑ったがそれは二人の優しさだと気づいた。



「佐賀野、瑠衣くん助けてくれてありがと…」


「いえいえ。元々こういう空気になることは想定してたからね」


「え…?」


「あとで話す」



瑠衣くんと佐賀野の顔は少し強張ってるみたいに見えた。


前見た顔とは少し違う。



私は二人の様子でなにかが起きていると悟った。




「望架ちゃん?だっけ?」



茶髪の綺麗な髪の毛。少しくせっけな髪。

目がぱっちり開いた可愛い顔をした男子だった。



「えっと…そうです」


「俺、生徒会の実行委員運営委員長やってる鬼丸愛知って言います!!」



ぱあっとテンションが上がったのかガッツリと私の両手を握りしめ握手を強めに交わした。

見た目によらず名前は苗字から強さを感じる。だけど表情がわかりやすくとても関わりやすそうだった。



「えっと、仲良くしてくれると嬉しいな…」



なんて言っていいのかわからなくて私は少し眉を下げそう言った。

少し、目を丸くしたがすぐににっこりと笑って「こちらこそね、望架ちゃん」と言われた。






「どういうつもりだ、愛知」


「あ!煌雅!遙真!!」



手をぶんぶんと振る愛知に遙真は腹を一発殴った。



「おい、遙真おめぇ何してるんだよ!大丈夫か、愛知?!」


「いったたたぁ…」


「俺、言ったよね?桃野望架とは仲良くするなって」


「…………。 挨拶しただけ。だって俺ってそういうキャラじゃん!!」

   

「そう。ならいいけどくれぐれも仲良くして目的忘れてたってことにならないようにね」

 


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