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2 ヘーベ学園というところ。


「私、平凡なんです。家もここの人とは違って豪邸じゃないし、物も価値感も違うし、…何よりも夢を持ってないんです」



「…まあな~、住む場所はともかく。物の価値感が違って当然だろ。みんな同じの方がこえーわ。

それに夢ならへーべ学園で見つければいい。ここはそういう場所でもあるんだ。まあ最終的な判断は自分で決めなきゃだけどな」



キマった。とでもいうように勝ち誇った笑みで私を見てきた。

あ、なんか言わないとか。



「……なんか先生って………先生っぽくない」



私のいう言葉にズコーっと転んだ。



「あ、いやそのなんていうか私。学校にそんな良いイメージがなくてこんなに真面目に相談のってくれた先生とかいなかったからなんか先生っぽくないなって。…ありがとうございます」


「え、あ、いや…まあこのくらいならいつでもきいてやる」



先生は少し照れていた。



「ほら、迎えがきたぞ」



コンコンとなったドアの向こうには佐賀野さんと信田くんがいた。



「佐賀野さん、信田くん。わざわざ迎えにきてくれてごめんね」


「…体調もう大丈夫なのか?」


「急に倒れるから心配したよ~」


「うん。もう大丈夫。佐賀野さんも信田くんも心配してくれてありがとう」


「そのさん付け。やめれば」


「え?」


「俺は瑠衣くんでいいよ~」




私は二人に挟まれ話しながら教室に戻った。





「桃野望架。理事長の娘、か……」




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