1 桃の花が咲く頃のピンチ
私は黙然としてガクっと方を落とした。
一足遅かった。もっと早めに言うべきだった。
お父さんの性格を忘れてた。
お父さんはわかっていてやることが多い。要するに今回のこれも私の気持ちをわかっていての行動。
こうなったら止められない。私はどうやら本当に資産家の子たちの集まりのへーべ学園に行くことになりそうだ。
いくら学園長だからってすごい稼いでるからって
弟の学費あと一年したら高校に上がるからもっとかかるのに…!!
お父さんも私のことが心配なんだろう。だけど私も家のお金が心配なんだってば!!
兄二人は留学でフランスとオーストラリアへ。もう一人の兄と弟はへーべ学園に。
今のこの状況でさえ金しかかかってないのにそれに私?!
夢もやりたいことも決まってない私には荷が重すぎる。なんでやりたいことない私を学園に入れた?!
ああそっか…、一応悩み解決部やりたいって言ったんだっけか。ってそれ今の高校でも頑張ったらできるし!
本当自分の父親ながらあの顔もあの言い方も全部計算図くされてだったと思うとゾッとする。
計算高い父親を持ったものだ、と娘に思わせる父親ってどうなんだろうか。