第88話俺と体育祭前編
88話です。
「いよいよ、明日は、体育祭の日ですわ!」
生徒会の会議にて、いよいよ明日、行われる、体育祭に、ついて、話し合われていた。
「では、改めて、生徒会の動きと、明日の競技の確認ですわ!」
「生徒会は、主にアナウンスでしたっけ?」
「そうですわ! 交代で、しますわ!」
「競技は、いろいろありますネ!」
確かに、自転車、フリスビー、ウサギ跳び等、普通の体育祭では、見られないものが、多々ある。
「所で、優さん」
会長が、俺に声をかける。
「何ですか、会長」
「雄一さんは、来られますか?」
「ちょっと、待ってください」
俺は、文美さんに、メールを送る。
しばらくすると、返信がきた。
大丈夫なのです!
「大丈夫みたいです」
「「「よっしゃーーーー!」」」
三人が、ガッツポーズをする。
「明日が、楽しみ!」
「そうですネ!」
「そうですわね!」
三人は、燃えていた。
□□□
「おはよう。皆」
翌日俺は、学校へ来ていた。
ちなみに、優は、文美さんのぶんしん分身が、変化している。
「「「雄一さん(君)。おはようございます!」」」
俺が、挨拶をすると、その場にいた全員が、返してくれる。
「雄一さんは、特別席で、観覧して、いただきますわ!」
神宮寺さんが、そう言う。
「特別席ですか?」
「こちらですわ!」
神宮寺さんが席に案内してくれる。
どうやら、実況席の隣らしい。
「では、開会式を開始するなのです!」
文美さんが、朝礼台に立ち、そう言い、皆並んだ。
俺は、それを眺めていた。
「保護者の方々、今日は、お忙しい中、娘さんの為、来ていただき、ありがとなのです!」
文美さんが、集まってきた保護者の方々に、そう言う。
「さて、長い話にするつもりはないので、雄一さん! 最後に皆へ、激を飛ばしてなのです!」
はい?
「雄一さん! 朝礼台にどうぞなのです!」
聞いて無いんですが………
「はあ~」
俺は、ため息をつきながら、立ち上がり、朝礼台に、向かう。
朝礼台の上に、立つと、視線が一気に、俺に集中する。
「どうも初めましての方は、初めまして、坂本雄一です。よろしくお願いします」
まず俺は、自己紹介をした。
「「「尊い………」」」
観客席から、そんな声が、聞こえてきた。
「今日の為に、皆努力をしてきたと、思います。なので、今日は全力でそれを出しきって下さい! 応援します! 俺からは、以上です!」
「「「うおーーーーー!」」」
俺が、そう言うと、皆、叫んだ。
「雄一さん! ありがとなのです! では、確実席に向かうなのです!」
文美さんが、そう言うと、皆席に、戻って行く。
「兄よ、最初は、私とダブル坂本実況だ」
実況席に、戻ると、優がいた。
「え? 俺も何かするの?」
「うむ、解説を頼む」
「聞いて、無いんですが………」
「兄なら、アドリブでも、大丈夫だと、思う」
「過大評価だぞ」
「そんな事は、ないぞ」
「そうか………」
俺は、どう解説するか、競技が、始まるのを待った。
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