第87話俺とメイドさん
87話です。
「雄一君。今日は、よろしくね」
「よろしくお願いします。桃さん」
保健室で、三上さんと、今日来る人を、待っていた所桃さんが、来た。
「早速だけど、私の家に、来てほしい」
「何かあったんですか?」
「メイド達が、雄一君に会いたがっていてね」
「なるほど。じゃあ、行こうか三上さん」
「はい!」
俺と三上さんは、桃さんと一緒に、神宮寺家に、向かった。
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「「「お待ちしておりました。雄一様!」」」
俺が、家に入ると、メイドさん達が出迎えてくれた。
「本日は、どうしたんですか?」
俺は、そう聞く。
「「「雄一様と、お話がしたいです!」」」
「分かりました。何を話しますか?」
「はい!」
メイドさんの一人が、手を挙げる。
「え、質問形式ですか?」
「はい! では、改めて、雄一様は、何故女性に、優しいんですか?」
「優しいつもりは、無いんですが………」
「「「どう考えても、雄一様(君、さん)は、女性に優しい」」」
皆に、そうツッコミを、入れられた。
そう言われてもな、正直困る。
俺は、しばらく考えて。
「女性に、悪いイメージが、無いからですね」
「えっ! そうなんですか!」
「今まで、優しい人に、会ってきたからですね」
「な、なるほど」
良かった、納得してくれて。
「はい!」
次のメイドさんが、手を挙げる。
「雄一さん! 抱きついて良いですか?」
「「「ちょっ!?」」」
「良いですよ」
「「「ファッ!?」」」
「失礼します!」
メイドさんは、俺に抱きついてくる。
「ふあ~、物凄く良い匂い~。ああ~、良い抱き心地~」
「「「雄一様! 私達もして良いですか!」」」
「大丈夫ですよ~」
次々と、メイドさん達が、俺に抱きついてくる。
桃さんと三上さんが、混じっていたが、俺は、スルーした。
「はい!」
抱きつきが、終わり次のメイドさんが、手を挙げる。
「雄一さんの夢は、何ですか?」
夢かあ。
「幸せな、家庭をもつ事ですね」
「「「………」」」
あれ? 何で皆、そんな悲しそうな顔に、なるんですか?
「雄一君」
桃さんが、俺の肩に、手を置き。
「辛かったのね」
はい?
「大丈夫ですよ! 今は、私達の中から、選べますよ!」
何を!?
「ちょっ!? 皆さん、何か、勘違いしてませんか!?」
「「「大丈夫ですよ! 私達は、分かっていますから!」」」
「いや、分かってない!」
俺は、誤解を解こうとし、必死に説明したが、結局誤解は、解けなかった。
「はあ~」
俺は、ため息をしながら、家に帰った。
「ドンマイなのです! 雄一さん!」
家についた瞬間、文美さんに、そう言われた。
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