第73話俺と二学期の初日
73話です。第2章スタートです。
「さてと、恩返しと言っても、何をするか」
夏休み最終日の夜、俺は、恩返しについて、考えていた。
恩返しと言っても、様々なものがある。
「俺が皆に、聞くのも、駄目だしな」
「なら、優さんの姿で聞くのが、良いと思うなのです!」
「うおっ!? ビックリした」
文美さんが、急に話しかけてきたので、俺はビックリしてしまった。
「文美さん。いきなりは、ビックリしますよ」
「ごめんなさいなのです! でも、優さんの姿なら、話してくれると、思うなのです! 例えば、悩みのとかなのです!」
ふむ、一理あるかもしれない。
「じゃあ、明日皆に、優の姿で、聞いてみますね」
「頑張ってくださいなのです!」
そう言って、文美さんは、部屋を出ていった。
「さてと」
俺もさっさと寝るか。
□□□
「皆、すまないが、少しいいか?」
翌日、2学期初日ということもあり、授業が無く、皆帰る準備をしていた。
俺は教卓に、立ち皆に、声をかけた。
「何、優?」
千代が皆を代表して、言う。
「実は、昨日だが、兄が皆に、恩返しをしたいと、言い出してな」
「「「はい?」」」
「という事でだ。何か兄に、してほしい事は、あるか?」
「ど、どういう事ですカ?」
メアリーが、そう聞いてくる。
「兄が皆に、感謝していてな、何でも良いから、恩返しをしたいそうだ」
皆は、目を見開いた。
「「「雄一さん。貴方は、伝説の、スーパー男神人なのですね」」」
「何だよ、スーパー男神人って?」
「女性の欲望を何でも、叶えてくれる、男の人の事だよ」
「いや、流石に、兄も、何でも、叶えるとは、言っていない」
「でも、それに近い事は、してくれるんですよネ?」
「常識の範囲内でな」
「失礼します。優いるか?」
兄(文美)が、教室に、入ってきて、そう言った。
「「「ゆゆゆ、雄一さん!?」」」
「やあ、皆早速だが、何かあるかい?」
兄が、そう言うと、クラス全員が、手を挙げる。
「なるほど、全員か、順番が、決まったら、保健室に、来てくれ、待ってるから。優行くぞ」
「了解」
俺と兄が、出た瞬間、最初は、グー! という声が聞こえた。
(文美さん。ありがとうございます)
(いえいえ、それでは、着替えましょうなのです!)
(了解)
俺と文美さんは、保健室に、向かった。
□□□
「あ! 雄一さん、優さん。こんにちわ!」
俺が、着替え終わった所で、三上さんが、入ってきた。
「あれ? 三上さん何でここに?」
「兄よ、三上さんは、転校して来たんだ。ちなみに1年3組だ」
優(文美)がそう言う。
初耳何ですが………
「三上さんには、兄のサポートをしてもらう」
「了解。三上さんよろしく」
俺と三上さんは、握手をする。
「もうこの手は、洗わない!」
「洗ってください」
毎回、握手した人は、こう言うが、何でだ?
「失礼します! 雄一さん! わた………何で三上さんが、ここにいるの?」
藤森さんが、入ってきて、そう言う。
どうやら、一番は、彼女のようだ。
俺は、事情を説明した。
「何それ、羨ましい! 私もサポートしたい!」
「無理だ千代」
藤森さんが、そう言うと、優がそう言う。
「何でよ優!」
「生徒手帳を見ろ、千代。私もそうだが、生徒会に、入った人は、生徒会優先だ、残念だが」
優が、そう言うと、藤森さんは、崩れ落ちた。
「生徒会辞めたい………」
「無茶を、言うな千代」
「えーと、藤森さん。悩み、もしくは、俺にしてほしい事ある?」
俺が、そう言ったら、藤森さんは、立ち上がり。
「私が、満足するまで、抱き締めて下さい。そして私と一緒に、お昼寝してください」
「「「はい?」」」
いきなり、凄いのが、きてしまったな。
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