第6話俺入学式にて新入生代表挨拶をする
6話です。
千代と友達になった後入学式の時間になるまで話す事にした。
話しているとやはり兄(本当はいないが)の事を、教えてほしいと言われた。
私は(自分の事だが)兄について話した。
「そんな漫画の主人公のような人本当にいるの?」
そんな事を言われた。
どうやらここの世界の男性は女性に厳しいらしい。
「兄は女性を差別する人ではない」
「凄いよ!? 早く会ってみたいな~」
目の前にいるぞ! ………とは流石に言えない。
「あ、ゆ、ゆ、ゆ、優さん、千代さんやはりここにいましたね」
話していると川井先生が入ってきた。
というか川井先生早く慣れてください。
「他の生徒はもう体育館に集まっていますよ」
「「えっ?」」
直接体育館に集まるのか? 聞いてないんだけど。
「ゆ、ゆ、ゆ、優さんはともかく千代さんの方は自宅に、送ったお知らせの紙に書いていたはずですよ」
「えっと………えへへ」
千代はしまったなあという顔をしながら頬を掻いていた。
なるほど千代はそういうのは読まないタイプか。
「オホン!? では体育館に向かいますよ」
俺たちは川井先生についていった。
□□□
「ここが体育館ですよ」
「「で、でかい」」
体育館について出た言葉が二人とも一緒だった。
「さあ並んでください千代さんは後ろから、二番目に優さんは先頭でお願いします」
恐らく番号順だと思うがさ行が一番前で、は行が後ろから二番目ってどんだけだよ。
「それでは新入生入場です!」
そう聞こえた後扉が開いた。
(さあ行くか)
(頑張るのです!)
学園長から念話がとんできた。
(頑張るか)
「新入生代表坂本優!」
あの後着席をしてから入学許可宣言、学園長式辞、歓迎の言葉等が終わりいよいよ新入生代表挨拶(宣言)私の出番が来た。
「はい!」
名前を呼ばれ私は大きな声で返事をして立った。
階段を上がりマイクの前まで行く。
「はあ………はあ………はあ」
教頭先生の鼻息が凄いことになっているがここはスルーだ。
「春の訪れにて」
私はゆっくりと読み始めた。
□□□
「すっごく良かったよ優!」
入学式が終わり教室に行く途中千代にそう言われた。
「ありがと千代! でも、読んだ内容もうほとんど覚えて無いけどな」
緊張しているつもりは無かったんだけど、読み終わった後肩の力が抜けたな。
「Hey! そこのお二人さん!」
千代と話していると急に声をかけられ、二人で振り返ると銀髪の長身の女の子が立っていた。
「私の名前は太刀川メアリーだよ! よろしくネ!」
「私は坂本優よろしくな」
「私は藤森千代よろしくね太刀川さん!」
「メアリーで大丈夫だヨ!」
「そうかじゃあよろしくなメアリー」
そう言って私はメアリーと握手した。
それにしてもハーフの方(美少女)かな?
「Oh! 男性みたいな口調! 男性のような手のひら! 優さん貴女もしかしテ!」
またか!? またなのか!? しょうがないこうなったら。
「実は兄がいてなこういう口調になった」
「Oh!? お兄さんですカ!?」
「ちょっと優!? 何で言っちゃうの!?」
言い訳にはもってこいだなこれ後千代何故キレる?
「千代さんは知ってたのですカ!? ズルいですヨ!?」
「ライバルは少ない方がいいじゃない!?」
「それでもズルいですヨ!?」
女二人の言い争いが始まった………なんだこれ?
「まあ当然なのです!」
「ビックリした!?」
いつの間にか学園長が隣にいた。
「学園長当然とはどういうことですか?」
私はすぐ冷静になり聞いた。
「この世界男女比1:50の割には、重婚を禁止しているなのです!」
マジか。
「下手したら人間滅びません?」
「滅びそうなのです!」
マジか(2回目)
「この世界の上の人何してんですか?」
「上の人間には今の状況理解している人が余りいないなのです」
マジか(3回目)って、いい加減しつこいな何回マジか(4回目)って思えばいい!?
「………とりあえずあれを止めるか」
「はいなのです!」
私と学園長は未だに言い争いしている、二人の仲介をするため近づいたのであった。
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