第72話俺と夏休み最終日
72話です。
「「「………」」」
さて、いきなりだが、俺、藤森さん、太刀川さんは、俺の部屋(文美さんの家)にいる。
え? 何をしてるかって? それは、だな。
「「うえ~ん! 宿題が終わらないよ(ヨ)~!」」
この二人、全く夏休みの宿題をやっていない。
しかも、今日は夏休み最終日である! 大事な事なので、もう一度言う、夏休み最終日である!
確か、神宮寺さんから、夏休みの宿題は、必ず持ってきて、しなさいと、言われたはずだ。
俺は、何でやっていないと、聞いた所二人は。
「「戦闘訓練で、疲れたので、やってないです(ヨ)!」」
全く同じ返答だった。
「とにかく、さっさと終わらせるよ、二人とも」
「「は~い」」
□□□
「「お、終わった(ネ)」」
「お疲れ様、二人とも」
俺は、用意していたジュースを二人に出す。
「予定より、早く終って良かったー」
「そうですネ~」
そりゃそうだ、勉強会と違って、かなりスパルタで、いったからな。
「これからは、もっと早く宿題を、終わらせる事! 分かったね」
「「は~い」」
二人は、俺の部屋を出ていった。
「さてと」
俺は、携帯を取り出し、文美さんにかけた。
「はい! もしもしなのです! 貴方の嫁、文美なのです!」
「嫁では、無いですね」
「つれないなのです!」
そんな事言われましても
「文美さん。お頼みがあるんですが、今から、家まで、これますか?」
「大丈夫なのです! 今すぐ行くなのです!」
文美さんは、そう言うと、携帯を切った。
俺は、携帯をズボンのポケットに、入れて、文美さんを待った。
□□□
トントン
扉が、叩かれる音がする。
「どうぞ」
「お待たせなのです!」
文美さんが、元気いっぱいに、入ってきた。
しかし、この姿も久しぶりに、見るな。
「雄一さん! 頼みって何なのです!」
そう聞かれ、俺は、一回深呼吸をする。
「文美さん。俺、皆に、とても、感謝してるんですよ」
「雄一さん?」
「だから俺、皆に恩返しがしたいんですよ、雄一の姿で」
俺が、そう言うと、文美さんは、首を横に振り。
「大丈夫なのです! 私達、神様一同も、生徒の皆さんも、いろんな事を、雄一さんにしてもらっているなのです!」
と言った。
文美さんが、そう言うが、それでは、俺の気が済まない。
「まず文美さん。俺が一番感謝しているのは、文美さんですよ」
「えっと、テレるなのです!」
「貴方が、この世界に、連れてきてくれたお陰で、皆に会うことが、出来ました」
俺は、言葉を続ける。
「前の世界では、俺に無かった物を皆に、与えてもらえました。だから俺は、皆に恩返しがしたいんですよ………駄目ですか?」
「雄一さん………」
文美さんは、困った顔をしていた。
しばらく経つと、文美さんは、ため息をし。
「分かったなのです。雄一さんの頼み了承するなのです」
「ありがとうございます!」
こうして、皆(文美さんや神様見習いも含む)に恩返しをする事が、決まった。
読んで頂きありがとうございます。
次回から、第2章雄一皆に恩返しをするが、始まります。




