第70話俺と三上さんの訓練
70話です。
「三上さん。貴女腕立て腹筋は、何回位出来るんですか?」
誕生日から1日が経ち戦闘訓練の時間になった。
まず神宮寺さんが三上さんの実力を見る為そう言った。
「やってみます!」
三上さんはまず腕立てを始めた。
「い~ち………に~い………さ~ん………もう駄目」
3回で力尽きた。
「「「はやっ!?」」」
「もうちょっと頑張ってください!?」
俺、藤森さん、太刀川さんがはやっ!? と言い神宮寺さんが、もうちょっと頑張ってと言った。
「私運動しませんから………」
「なら鍛えがいがあるな」
「はい?」
三上さんが後ろを向くと、にっこりした桃さんが立っていた。
桃さんは三上さん首根っこを掴む。
「えっと?」
「三上さん。喜ぶといい彼女は、武神と言われるほどの実力者だ徹底的に鍛えてもらうと良い」
優がそう言うと、三上さんの顔が真っ青になる。
「ぶ、武神ってあの武神!? 雄一さん助けてください!?」
「おらっ! 行くぞ!」
「キャーーー!?」
三上さんは足をじたばたしてたが、抵抗むなしく連れていかれた。
「さて私達も始めましょう」
「「「はい!」」」
三上さん大丈夫かな?
□□□
「もう………無理」
パタンと三上さんは、帰って来たと同時に倒れた。
「大丈夫? 三上さん。桃さんどんな訓練をしたんですか?」
三上さんは濡れていた。
「えっ? 海に何度も投げ飛ばしただけだが」
「「「酷くないですか(カ)!?」」」
俺、藤森さん、太刀川さんがツッコミを入れる。
「そうかな? これくらい普通だと思うけど」
「そうですわね」
月下さんと神宮寺さんがそう言う。
「あの~? 三上さんは初心者ですよね?」
「3人の言いたいことは分かるけど、三上さんも強くなる為に来ているのよだから妥協したら駄目なのよ」
「少し………妥協して………ください………」
神宮寺さんがそう言うと、三上さんが枯れた声でそう言う。
「そういえば兄よ。今日の昼御飯は兄が作るんだったな?」
優がそう言う。
「ん? ああ、そうだな」
俺は頷く。
「マジですか!」
「うおっ!?」
倒れていた三上さんが、突然起き上がり俺に迫る。
「良しそれだけ元気があれば午後の訓練は増やして良いな」
「えっ?」
三上さんの顔が再び真っ青になる。
優もにっこりしている。
優………お前わざとか?
「さあ! 飯食うぞ~雄一君出来てるよね?」
「は、はい! 出来てますよ」
「良し! じゃあ皆飯食うぞ~」
「ちょっ!? 待ってください!?」
三上さんは、急いで桃さんの後を追う。
三上さんは必死に増やさないでください!? と言っていたが、無視され訓練は決行された。
夕方三上さんはボロボロで、桃さんに背負られた状態で帰って来た。
どんな訓練をしたんだよ。
翌日三上さんは、1日中筋肉痛で動けなかった。
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