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男子が極端に少ない世界に転移し女装して、高校に通う話  作者: ゆう
第1章波乱の転移生活
7/423

第5話俺友達ができます

すいません少し遅れました。


5話です。

side優



「………」



「………」



新入生代表の挨拶の練習をしていたら、青髪の美少女が扉を開けて教室の中を見てきた。



「お、おはようございます!」



青髪の女の子が元気良く挨拶をしてきた。



「………おはよう」



この学園美少女(川井先生は緑色の美女、学園長は金髪の少女)が、多いかも知れんなあ。



「あの?」



おっと塩対応したせいか心配されたかな?



「ごめんな少し驚いてしまって」



「?」



女の子は首をかしげた。



「男の子みたいな喋り方ですね」



しまったなつい何時も通りに話してしまった。



「両親がこんな喋り方してたから、お………私もこんな話し方になったんだ」



「………」



女の子がジト目になっていた。



(これはまずい!?)



こうなったら。



(助けて学園長!)



(了解なのです!)



扉がこんこんと2回叩かれた。



「はいどうぞ!」



扉が開き学園長が入ってきた。



「子ども?」



学園長がばたん!? と倒れた。



「ちがうのなのです! 学園長なのです!」



「えっ!? 学園長!?」



まあ初めて見たらそういう反応になるか。



「すいません!? 学園長とは、知らずに失礼を………退学ですか?」



女の子は顔が青ざめながら学園長にそう聞いた。



「そんな事で退学は無いのです! 後怒ってはいないのです!」



女の子の方はホッとしていた。



「えっと学園長先生何故このクラスに?」



「坂本優さんを呼びに来たのです! 貴女は確か………藤森千代さんなのです!」



「はい! そうです! ………坂本優?」



藤森さんの顔が私の方を向く。



「そう言えば自己紹介してなかったな、お………私は、坂本優よろしくな」



「坂本優さんね………私は藤森千代だよよろしくね!」



自己紹介を済ませ握手をする。



「女性にしては手が固いような? ………坂本さん貴女もしかして」



まずいそう思っていると学園長が



「優さんにはお兄さんがいるなのです! だからお兄さんの代わりに、力仕事をやるのが多いなのです!」



はい?



「えっ!? 坂本さんお兄さんがいるの!?」



藤森さんはまじで!? という顔で学園長の方を向き、また凄い勢いで私の方を見た。



「ちなみにこれが優さんのお兄さんの雄一さんなのです! ………皆には内緒なのです」



そう言って何処で撮ったか分からない、私の写真(男性の姿)を彼女に見せた。



ちょっ!? 勝手に撮った写真を見せないでください!?



「………」



藤森さんは写真を見た瞬間固まった。



「あの? 藤森さん?」



「………」



俺は彼女の肩を叩いた。



ばたん!? と彼女は倒れた。



「ちょっ!? 藤森さん!?」



「気絶しているのです!」



またですか!? ってそれよりも



「何処であの写真撮ったんですか!? そして、何故兄がいるなんて言ったんですか!?」



写真は下手したら肖像権の侵害になるぞ!?



「写真はその………私が欲しかったからなのです!?」



ストーカーかな?



「お兄さんがいると言ったの理由は優さんには、男性の姿でもこの学校に関わってもらう為なのです!」



えっ?



□□□










「なるほど」



学園長の説明によるとこの学校にはお見合い実習といって、男性と交流をはかるというプログラムがあるらしく、坂本雄一の姿で出てほしいとのこと(ちなみに藤森さんは未だに気絶している為、椅子を並べてその上に寝かしている)。



「という訳で優さんよろしくお願いなのです!」



「何で最初に言ってくれなかったんですか?」



「忘れていたなのです!」



ブチっと私の中の何かがちぎれた。



「何で最初に言わないんだ!? この駄神!?」



「痛いのですーーー!?」



私は思いっきり神様のこめかみをグリグリし始めた。



「貴女は毎回言うのが遅すぎるんですよ!?」



「痛い!? 痛い!? ごめんなさいなのですーーー!? あ、でも胸が当たって痛い!? 痛い!?」



しばらくして。



「はあ………はあ………はあ」



「チーン」 ←学園長だった物



私のグリグリは10分位続いた。



この事で反省してくれるといいのだが。



「う~ん」



どうやら藤森さんが起きたようだ。



「体調は大丈夫か?」



「はっ!? お姉様!?」



「誰がお姉様だ」



私は真顔で突っ込みを入れた。



「あの? 坂本さん………いや、優さん!?」



いきなり藤森さんに手を捕まれ凄い顔で俺を見て。



「お兄さんを紹介してください!?」



と言ってきた。



「………」



どうしよう?



「学園長、お時間で………何ですかこれ?」



このカオスな状況に救世主(川井先生)が現れた。




□□□










「なるほど」



私、藤森さん、学園長(すぐに起きた)の説明(一部念話にて説明)に川井先生は納得していた。



「時間もないので、急ぎますよ学園長」



「はいなのです!」



まだ朝の7時だぞどんな事を、やるんだろうかこの学校は?



「ではまた後でなのです!」



「ではまた後で」



そう言って二人は教室を出ていった。



「あはは、登校初日もう内容がこいね」



「そうだな」



まだ朝の7時入学式には、時間がある。



「ねえ藤森さん」



「千代で良いよ! 私も優って呼ぶから!」



「じゃあ千代」



「うん!」



「これからよろしくな!」



「よろしく!」



こうして私にこの世界初めての友達ができた。

読んで頂きありがとうございます。

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