第57話俺と武神
すいません遅くなりました。57話です。
「さあ食べましょう雄一君」
「………」
この状況でですか?
優と神宮寺を蹴りの風圧で吹き飛ばした後、俺は神宮寺さんのお母さんにお姫様抱っこされて寝室に連れてこられた。
しばらく経つとメイドさんが料理を運んできた。
その際メイドさんは、小声で羨ましいと言っていた。
「雄一君? どうかしたの?」
俺が反応しなかった為か神宮寺さんの………いや、今は神宮寺さんで良いか。
「優と娘さんは、大丈夫ですか?」
「大丈夫よちゃんと手加減してるから」
………あれで手加減かよ。
「それより雄一君そろそろ食べましょう料理が冷めてしまうわ」
俺は改めて料理を見る。
メインは魚か。
俺は恐る恐る魚を食べる。
「美味しい」
「でしょ~」
神宮寺さんは笑顔になる。
「雄一君沙耶香とはどうなの?」
神宮寺さんはそう聞いてきた。
「友達ですよ」
「なら私にもチャンスがあるわね」
神宮寺さんがそう言う。
チャンスって何だ?
「ねえ雄一く………!?」
神宮寺がいきなり、扉の方を見る。
「どうしたんですか? 神宮寺さ………!?」
バコーンッと音がし扉がすっ飛んできた。
「はあ!」
神宮寺さんは飛んできた扉を蹴り落とす。
「ずいぶん荒い扉の開け方をするのね沙耶香」
優と神宮寺(娘)さんが立っていた。
「お母さん雄一さんを返してもらいますわ」
「桃さん先ほどは、油断しましたが今度はしません」
優と神宮寺(娘)さんがそう言う。
「テメーら、雄一君との時間を邪魔して………覚悟は、出来てんだろうなあ」
「!?」
明らかに雰囲気が変わった!?
「はあ!」
「「くう!」」
神宮寺(母)さんは一瞬で、二人の前に移動し蹴りを入れる。
二人は何とか防いだが衝撃で、吹っ飛び体を壁に叩きつけられた。
「流石がおかあ「しゃべってる、暇何てねえぞ!?」うわっ!?」
神宮寺(娘)さんは何とかしゃがんで避けた。
「私がいることを、忘れないでください!」
優は神宮寺(母)さんに蹴りを入れるが。
「なあ!?」
足首を捕まれ投げ飛ばされる。
「キャーーー!?」
「危ない!?」
俺は優をキャッチする。
「ありがとう兄よでは行ってくる」
そう言い優は神宮寺(母)さんに、向かって突っ込んで行った。
「お前ら二人はまだ甘い! 出直してこい!」
そう言って神宮寺(母)さんは、先ほどした風圧を出す技で二人を吹き飛ばす。
「「キャーーー!?」」
二人は吹き飛んで窓を破り外へと落ちていった。
「優!? 神宮寺さん!?」
俺は急いで外の様子を見る。
ここは3階落ちれば只じゃすまない。
「こんにちわ雄一さん。大丈夫二人とも気絶しただけだよ」
外を見ると月下さんが二人を抱えていた。
「月下さん! どうしてここに?」
「沙耶香の家のメイドさんから師匠が、暴れているって電話があったから来たんだよ私家近いから………しかし暴れている理由が雄一さん関係とは、流石に予想外かな」
月下さんはそう言う。
「ナイスキャッチだ馬鹿弟子、まあお前が来るのが分かったからそっちに吹き飛ばしたからな」
もはや人間の域を越えてないかこの人?
「んでだ美人テメーも私と戦うのか?」
そう言って神宮寺(母)さんは月下さんを睨む。
「いえ今の私では、貴女を倒すのは100パーセント無理だ………だから」
月下さんはそう言うと優と神宮寺(娘)さんを、抱えたまま一瞬で俺の目の前に移動した。
「えっ!?」
俺は思わず驚いた。
「肩に手を置いて!」
俺は言われた通り月下の肩に手を置く。
「!? させるか!」
「奥義避雷針、記憶の型!」
月下さんがそう言うと、景色が一瞬にして変わる。
「え? 学園長の家の前?」
「奥義避雷針、記憶の型は肩に手を置いた人の記憶を読み取り、行ったことのある場所にテレポートする事が出来る奥義だ」
この人も人間の域を越えてないか?
「二人を休ませよう学園長は?」
「今は留守ですね何時帰って来るか分からないです」
「そうか………なら仕方ない雄一さん鍵を開けてください」
「はい」
俺は鍵を開け月下さんと一緒に、家の中へ入っていった。
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