第49話俺と部活合宿の終わり
49話です。
「雄一さん! パスお願いします!」
「はい! 藤森さん」
部活合宿4日の昼の時間俺と藤森さんは、サッカー部の練習に参加させてもらっている。
「よし主将さん後はお願いします!」
「了解! 雄一君に良いとこ見せるぞ! てりゃー!」
藤森さんがパスをし主将さんがダイレクトにボールを蹴る。
「ああっ!?」
キーパーの人は反応が遅れてしまいボールがゴールに入る。
「ナイスシュートです。主将さん!」
俺はそう言いつつ主将さんに近づく。
「やったー! 雄一君に誉められた!」
主将さんのテンションが上がる。
「雄一さん私は!」
そう言って藤森さんが近づいてくる。
藤森さん凄いね昨日から、説教されてから今まで寝てないよね?
「ナイスパスだったよ藤森さん」
「えへへ」
「雄一さん。雄一さん」
審判をしていた文美さんが近づいてくる。
「そろそろ帰る時間なのです!」
「そうですか」
もう終わりなのか、何だか終わるとなると寂しいな。
□□□
「雄一ざん!? 行がないで~!?」
俺は今三上さんに泣きながら、手を捕まれている。
「三上さん。兄が困っているこれが永遠の別れじゃああるまいし」
「嫌です!? ずっと一緒にいたいです!?」
困ったなあ。
「紗綾、雄一さんが困っているわよ離してあげなさい」
三上支配人がそう言う。
「でもお母様!?」
「貴女はまだ修行不足、雄一様を引き止めてはなりません」
「………」
三上さんはそう言われ渋々離す。
「約束をしよう三上さん。また会いに来るって」
そう言って三上さんの頭を撫でる。
「………約束ですよ」
俺は撫でるのを止めてバスへ乗り込んだ。
□□□
「うーん! 楽しかった!」
バスが学校に到着し藤森さんが背伸びをする。
「千代さん帰りのバスで爆睡してたヨ」
太刀川さんがそう言うが寝てしまったのは、あの状況だと仕方ないと思う。
「雄一さん。あの………その………えっと」
「何ですか? 神宮寺さん」
「何でもないですわ!?」
そう言って神宮寺さんは、物凄いスピードで走っていった。
「何だったんだろ神宮寺さん」
「気にしないであげてね雄一さん。………正直私もはまりそう」
月下さんがそう言うが、何にはまりそうなのだろう?
「では学校に到着したので各自解散なのです!」
文美さんがそう言い解散になった。
「それでは帰るなのです! 雄一さん! 優さん!」
「「はい」」
俺と優は文美さんの運転する車で帰った。
余談だが4日間優として来てくれた高橋先生にご飯をご馳走をしたら、号泣しながら喜んでくれた。
うむ、自分で言うのも何だが今日の味噌汁は最高の出来だった。
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