第48話私と異端審問(2回目)
48話です。今回は千代saidからです。
said千代
カンカン
「これより第2回異端審問を開催する」
そう声が聞こえてくる
部活合宿の最終日私は今雄一さんの首を締めてしまい、異端審問にかけられている。
最初は学園長に説教され、次は異端審問部の人達に説教されている。
縄でグルグル巻きにされて。
「あの? 優? どうして裁判長をしてるの?」
「今回は兄が関係しているんだ、だから私が裁判長だ」
「そ、そうだよね聞いてごめん」
優は完全に怒っていた。
前は助けてくれたけど、今回は助ける気はないようだ。
「では改めて被告人藤森千代は、肝試し中あろうことか兄の首を締めた。学園長が、来てくれた為気絶で済んだが来なかった場合を考えると………分かるな?」
優がそう言ってくる。
「はい………最悪ずっと締めていたと思います」
私がそう言うと、周りが騒ぎ出す。
「優裁判長! 今のを聞いた限り藤森千代は雄一さんを、最悪殺していた可能性があります! 永遠に会わせてはいけないと思います!」
「「「そうですよ優裁判長!」」」
異端審問部の一人がそう言い皆も賛同していた。
「皆一応裁判長は私だが最終的には、兄に決めてもらえば良いだろう」
「「「賛成です!」」」
雄一さんに決められるのかあ、私嫌われてたら………どうしよう?
「藤森さん。俺は君に二度と会いたくない」
ヤバい………想像しただけで立ち直れなくなる。
「という事でだ兄よ恐らく聞いているのだろう入って来てくれ」
「!?」
私は扉の方を見る。
ガチャ。
扉が開き雄一さんが入ってくる。
「藤森さん」
止めてください雄一さん!? その先の言葉は聞きたくないです!?
「俺は怒ってないよだからさこれからも宜しくね」
「………え?」
saidout千代
said雄一
俺がそう言うと周りがざわつく。
「ゆ、雄一さん!? 何故許すんですか!?」
異端審問部の女の子が聞いてくる。
「いや何故って怒ってないからだよそれ以上理由いるかな?」
俺がそう言うと皆ビックリした顔になる。
「雄一さん。私貴方を最悪殺してたかもしれないんですよ?」
藤森さんがそう言ってくる。
「俺今生きてるじゃん」
「結果論じゃないですか」
「それでも俺は君の事を許すよ」
俺は藤森さんを縛っていた縄を解く。
「優それに皆俺に決めさせるって事だったろ? なら、俺は藤森さんを許す。それで良いだろ」
「「「は、はい!」」」
「ふむやはり兄ならそう言うか」
皆は納得し優は、どうやらこうなる事が分かっていたようだ。
「行こ藤森さん」
俺はそう言い藤森さんの手を取って部屋を出た。
□□□
「あの? 雄一さん」
「ん? 何?」
「許して頂きありがとございます!」
部屋を出て暫く経つと、藤森さんがそう言って来た。
ちなみに手を繋いだまま。
「お礼なんて良いよ、最初から怒ってないから」
「それでもです!」
千代がそう言う。
「これからまだ見ていない部活働を見に行こうと思うけど、藤森さんも一緒にどう?」
「良いんですか! お供します!」
「んじゃあ行こっか」
俺と藤森さんは手を繋いだまま部活働へ向かった。
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