第42話俺と王様ゲーム前編
第42話です。
「今から王様ゲームをするなのです!」
「はい?」
夜になり文美さん、生徒会メンバー、月下さんが俺が泊まっている部屋に来て、いきなりそんな事を言い出してきた。
「何で王様ゲーム?」
「合宿の定番なのです!」
それは違うと思う。
「とにかく始めるなのです!」
「あのまだ俺やるとは言ってないですよ」
「やらないんですか? 雄一さん」
藤森さんがそう聞いてくる。
「変な命令がなければやるよ」
「なら大丈夫なのです! 早速始めるなのです!」
俺達は円形になり、真ん中に棒が入った箱が置かれる。
「では早速」
「「「王様だーれだ!」」」
「ふむ私のようだね」
一番最初の王様は月下さんのようだ。
「まあ最初は軽めで、三番が五番にラリアット」
軽めじゃない気がする。
「ラリアットをするのは私ですわ」
よりによって神宮寺さんがするのかよ。
「さあ五番は誰ですか?」
ちなみに俺は四番だ。
「わ、私ですヨ」
太刀川さんは顔を青くしながら言った。
「では立ち上がりなさいメアリーさん」
「嫌です! 助けてください雄一さン!」
そう言って太刀川さんは俺の後ろに隠れる。
「雄一さんを盾にするとは、許すまじ奥義ラリアットニノ打撃!」
「ちょっ!? 神宮寺さん俺も巻き込まれちゃいますよ!?」
「大丈夫です!」
そう言って神宮寺さんは、突っ込んで来た。
「ふぎゅ!?」
神宮寺さんが言った通りラリアットは、太刀川さんだけに当たった。
何で!?
「ラリアットニノ打撃は、敵とみなしたものだけにラリアットをくらわせる奥義だね」
月下さんがそう説明する。
凄いな。
「きゅう~」
太刀川さんは、目を回し気絶してしまった。
「さあ、続きをするなのです!」
「この状況でですか!?」
「気にしたら負けなのです! でわ」
「「「王様だーれだ!」」」
俺は太刀川さんを心配しつつ引く。
「私が王様なのです!」
二回目はどうやら学園長のようだ
「じゃあ二番が五番に愛を囁くなのです!」
はい?
「五番は私か~二番は誰だろ?」
藤森さんがそう言う。
「二番は俺だ」
俺は二番が、書かれた棒を見せる。
「「「えーーー!?」」」
「え? じゃあ私雄一さんに、愛を囁かれちゃうの!?」
藤森さんは歓喜する。
「雄一さん、さあさあさあ!」
皆が藤森さんを、殺意のこもった目で見ている。
いや、どう考えても学園長が悪い気がする。
「じゃあいくよ藤森さん」
俺は藤森さんを優しく抱きしめ。
「ふえ!? 雄一さん!?」
「千代愛してるよ」
そう言った。
「ピューーー!?」
「うおっ!? 藤森さん!?」
藤森さんは滝のように鼻血を吹き出した。
「むむ、千代さん気絶してしまったなのです! では続きは後編で」
「何の話ですか!?」
俺はそうツッコミをした。
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