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男子が極端に少ない世界に転移し女装して、高校に通う話  作者: ゆう
第1章波乱の転移生活
42/423

第40話俺とバスでの出来事

40話です。

「「「おはようございます雄一さん!」」」



「おはようございます皆さん」



くじ引き大会が行われた次の日、俺は雄一の姿で学校へ来ていた。



隣には優(理科の高橋先生)がいる。



ちなみに高橋先生は用事ができ来れない設定である。



「先輩方おはようございます」



「あ、優ちゃんもおはよう!」



優も挨拶を先輩方にした。



「さあ雄一さんこちらへどうぞ」



月下さんが俺と優を先導するようだ(ちなみに優は、俺の護衛という名目で一緒のバスに乗る)。



見るとバスの所までレッドカーペットが敷かれていた。



ここまでするのか………ともあれ俺と千代は、バスに乗り目的の場所へとむかった。




□□□











「雄一さん私に甘えてください!」



バスが出てしばらく経つと、月下さんがそう言い出した。



というか頭を撫で撫でしながら言わないでください。



「いやそう言われましても困りますよ」



「そうだぞ月下先輩それに家では、私が兄を甘やかしているから問題ない」



いやちょっと待て!?



「………優ちゃんがとても羨ましいわ」



月下さん羨ましがらないで!? 嘘だから。



「優嘘を言うな!?」



「嘘何ですか?」



「兄よ余計なことを言うな」



いや、お前がだよ。



「でしたら私が思いっきり甘やかしてあげる! 来て!」



そう言って月下さんは両手を広げてきた。



ふと周りを見ると皆、月下さんを殺意全開の表情で見ていた。



「すいません甘えるのは無理です」



月下先輩の為ここは甘えないでおく。



「え~だったら私が甘えるもん!」



そう言って俺の膝の上に乗って来た。



「「「なあっ!?」」」



俺、優、見ていた先輩方から思わず声が出た。



「何やってるんですか月下先輩!? セクハラですよ!?」



優がそう言って退かそうとするがびくともしない。



「雄く~ん」



そう言って月下さんは、体ごと俺の方を向き抱きついついてきた。



「ちょっ!? 抱きついてこないでください! 後俺は、雄じゃなくて雄一です!」



「やだ!? 離れない! 後雄君は雄君だもん!」



………こりゃ駄目だなと思っていると。



「せいっ!」



「きゃうん!?」



会長が乗り込んできて、手刀で月下さんを気絶させた。



「神宮寺さんありがとうございます。でもどうしてこのバスに?」



「サービスエリアに到着したので、雄一さんの様子を見に来たのですわ! 見に来て良かったですわ………さて雄一さんこれを何処に、捨てていきましょうか?」



「いやいやいや、捨てるとか言っちゃ駄目だから!?」



俺は慌ててそう言う。



「しかしですね」



「俺は大丈夫ですから!」



俺がそう言うとバスに乗っていた全員が、驚いた表情で見てくる。



「ゆ、雄一さん! それでは私が抱きついても、問題が無いって事ですか!?」



会長が恐る恐る聞いてきた。



「そうですねちょっと恥ずかしいですが大丈夫ですよ」



「「「雄一さん貴方は、伝説の男神人だったのですね」」」



「何ですかそれ!?」



この後神宮寺さんとバスに乗っていた全員が、俺に抱きついてきた。



………気絶している月下さんを放置して、しかも何処からかこの事が漏れて、生徒全員と全教師に抱きつかれサービスエリアを出発する、時間が大幅に遅れてしまった。


読んで頂きありがとうございます。

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