第2話俺いろいろ確認してから女装(強制)します
2話です。
「俺の部屋だな」
神様が出した扉の先は、元の世界でも見慣れた俺の部屋だった。
「まさか俺の部屋をまるごと転移させるとは流石神様」
(褒められたのです!)
「ビックリした!?」
いきなり神様の声が頭の中に、響いたので驚いてしまった。
「神様いきなりは驚きますよ」
(ごめんなさいです)
「所で神様何かようですか?」
こうして頭の中に直接声が、聞こえたんだ何かあるはずだ。
(あ、私の経営する学校についての説明をするためです! 後これは、念話ですので思っていただくだけで会話できるのです!)
便利だなあ。
(こんな感じですか?)
(そんな感じなのです!)
(では説明をするのです! 私の経営する学校に、男性は貴方一人なのです)
(………はい?)
あれ? さらりと大切なことを言われたぞ。
(ちょっと待ってください!?)
(はい? どうしたのですか?)
(男性が俺一人だけって何故ですか!?)
(あれ? 男女比の影響で男子学生が入学していないこと、言ってなかったなのです?)
(聞いてないですよ!?)
それじゃあ、あれか!? 神様のあべこべの説明通りなら、オオカミの大群の中に放り込まれるって事か!?
(ご、ごめんなさいなのですーーー!)
神様の謝罪が俺の頭に響いた。
□□□
(それで? 他にはないですよね?)
これ以上聞き漏らしが無いように聞く。
(実は一つだけあるのです)
まだあるんかい。
(雄一さんが襲われない為に、女装して学校へ通っていただきます)
(………)
もう何も言うまいというか疲れた。
(それでその制服は何処ですか?)
(おや? 何だかんだで興味津々なのです!)
(張り倒しますよ!?)
(冗談なのです! これがセーラー服なのです)
目の前にセーラー服が現れた。
(これを着て行くんですね因みに高校ですよね?)
今は15才だが8月で16才になる。
(はいそうなのですよー! それと………えいっ!)
髪のようなものが出てきた。
(これはウィッグですか?)
(そうなのです! これで大丈夫なのです!)
本当かなあ?
(ではレッツお着替えなのです!)
(待った俺はセーラー服何て着たことないですよ!)
(それなら大丈夫なのです! えいっ!)
神様が目の前に現れた。
「うわっ!? 突然現れないでください」
「ふふふ、さあお着替えの時間なのです!」
神様はいつの間にかセーラー服を、持っておりにじり寄ってきた。
「えーと………こ、来ないでください」
「でも着方がわからないって言ってたのです!」
「そりゃそうですけど、ちょっと待ってください!?」
□□□
「………」
「んーふふふっ!」 ←可愛い男の娘を着替えさせた、達成感を感じている。
さんざんな目に遭った。
「うう、もうお婿にいけない」
「大丈夫なのです! 貰い手ならいっぱいいるのです!」
「それ喜んでいいんですか?」
「それよりも鏡カモーンなのです!」
目の前に鏡が現れた。
「どうぞ自分の姿を見てみるのです!」
俺はしぶしぶ鏡を見た。
「!?」
そこには黒髪の美少女が立っていた。
「むふんなのです!」
神様がどや顔でこっちを見ていた。
ちょっと腹立つな。
「本当にこれが俺なのか?」
右手を上げてみる美女も右手を上げる。
頬っぺたをつねってみる普通に痛い。
「まじかよ」
これは納得するしかない。
「納得していただけてなによりです! それではこちらをです!」
そう言って神様は、手帳のような物を渡してきた。
「これは………生徒手帳ですか?」
「そうなのですよ!」
中を見てみる。
「あの~名前が、坂本優になってるんですが何故ですか?」
「当たり前なのです! 雄一だとすぐ男だとばれるのです!」
なるほど。
「それでは学校に行くのです! 教科書は職員室で渡すのです!」
嫌な予感しかしないが、こうして俺と神様は学校へ向かった。
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