ハーレムルート編第9話俺と皆と決勝戦後編
ハーレムルート第9話です。
「試合が始まるなのです!」
「相手祭政学園じゃあないですか」
スコアボードを見ると、相手は祭政学園だった。
「どっち応援したら良いか分からんな」
「両方応援するなのです!」
「そうですね」
「一回の表祭政学園の攻撃は、一番ショート、工藤美里さん」
祭政学園の工藤さんが、左打席に入った。
「プレイボール!」
球審が試合開始を宣言した。
ちなみにピッチャーは背番号1西口さんである。
西口さんは一球目を投げた。
カキーン!
「ファール!」
初球はアウトコースのカーブを工藤さんはカットした。
「ふん!」
「ボール!」
二球目はアウトコースのストレートが外れ、ワンボール、ワンストライク。
「せい!」
「ボール!」
三球目はアウトコースのスライダーが外れボール。
「ここまで全部アウトコース」
「そろそろインコースがきそうなのです!」
「ふん!」
カキーン!
「えいや!」
「アウト!」
四球目アウトコースのストレートを打って、ファーストライナーでワンアウト。
「ナイスピッチング!」
「最後の球もアウトコースだったなのです!」
西口投手は三者凡退で抑えた。
□□□
「九回の裏で三点差」
九回の裏東浦学校が三点を追いかける展開、バッターは8番セカンド武田さん。
「せい!」
初球を打ってセンター前ヒットにした。
「いけー! なのです!」
しかし九番、一番が凡退してしまった。
「頑張れー!」
今日一大きな声が出た。
「はあー!」
三球目を打ってライト前ヒットになった。
「………」
三番ライトの仰木さんが、四球を選びツーアウト満塁になった。
「ここでバッターは四番ショート由利原さんなのです!」
とても熱い展開である。
祭政学園の生徒達が、マウンドに集まる。
しばらくすると、各選手守りの位置に戻る。
「前進守備なのです!」
祭政学園のエースピッチャー加藤選手が、由利原さんに一球目を投げる。
「ボール!」
インコースにストレートが外れボール。
「せい!」
「ストライク!」
二球目は落ちるボールに空振り。
「………」
「ストライク!」
三球目はアウトコースのカーブを見送りストライク。
四球目、五球目はアウトコースに外れた。
「ツーアウト満塁、フルカウント」
「せい!」
カキーン!
「ファール!」
六球目は真ん中高めストレートを、フルスイングしファール。
その後七球目、八球目はカットした。
「………」
「………」
ピッチャーとキャッチャーのサイン交換が終る。
加藤さんは九球目を投げた。
「ふん!」
カキーン!
今日一の快音が響いた。
□□□
「雄一君勝ったよ!」
そう言い由利原さんは俺に抱きついてきた。
「見事なサヨナラ満塁ホームランだったなのです!」
文美さんが頷きながらそう言う。
「今日はお祝いですね」
「そうですね! 雄一さんの手料理の、フルコースなのです!」
「「「よっしゃーーー!」」」
「では早速私の家に行くなのです!」
皆で文美さんの家に向かった。
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