第36話俺とお見合い実習(1年生編)
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「「「お願いします。雄一さん!」」」
「………」
「………」
今俺は優(学園長が変化している)と一緒に多目的室にいた所、1年生がやって来ていきなり頭を下げられた。
………何事?
「皆早く用件を言え、兄が困惑している」
優がそう言うと1年生全員は一誠に頭を上げた。
「そうだった雄一さん私たちと一緒に、授業を受けてください!」
「はい?」
藤森さんがそう言う。
何で授業?
「何で授業何だ?」
「ただの授業じゃないですヨ~」
太刀川さんがそう言う。
ただの授業じゃない?
「ここにいる全員」
「雄一さんの」
「「「幼馴染設定でいきます!」」」
「なあっ!?」
「………はい?」
藤森さんは驚愕し俺は言っている、意味が分からなかった。
「何で幼馴染?」
「兄よこの世の中に、男性の幼馴染をもつ女性が何人いると思う」
「えっと男性の人数を考えると、いっぱいはいないよな?」
「「「そうです! なので男の子の幼馴染は、女の子のロマンなのです!」」」
背景にドーンという文字が、浮かびそうな勢いで全員がそう言った。
そう言うことなら。
「分かった良いよ」
「「「よっしゃっーーーーーー!!」」」
「………兄よ」
1年生は狂喜乱舞し、優は呆れていた。
□□□
「え? 全員名前呼びにするのか?」
「当たり前ですヨ! だって幼馴染だからだヨ~」
なるほど1年生の目的と、優が呆れてた理由が分かった。
「でも名前呼びは結婚に等しいって、優から聞かされているけど大丈夫?」
「大丈夫です! だって幼馴染なら、名前呼びは当たり前ですから!」
藤森さんがそう力強く言う。
本当かな?
「優その辺どうなんだ?」
俺は一応優に聞く。
「問題はないが」
そう言って優は、俺を睨んでくる。
何でだ?
(何でこの娘たちの方が、先なのです!? 私一緒に住んでるのに、一度も名前で呼んで貰った事ないなのです!?)
優は涙目になっていた。
何故だ?
「じゃあ早速私は、千代でお願いします!」
藤森さんが目を、キラキラさせ、そう言ってくる。
「千代」
「………」
「………」
あれ? 反応が無いな? ………まさか!?
「ブハッ!?」
やっぱりか!? 藤森さんは鼻血を出しすぎてぶっ倒れる。
「大丈夫か千代!」
「人生………に………悔い………無し」
「逝くな千代!」
俺は、藤森さんを急いで背負い、保健室まで直行した。
この後俺が保健室から戻ると、幼馴染設定は危険と判断されており、何時も通りの呼び方で普通の授業が行われた。
こうして俺の初めての、お見合い実習は終わった。
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