胡桃ルート編第3話俺と胡桃と屋上
すいません大分遅くなりました胡桃ルート第3話です。
「………ふむまだ早かったか」
今俺は明晰学園の校門前に来ていた。
まだ授業が終わっていない為か、門が閉まっていた。
「………もうちょっとで終わるかな?」
俺は腕時計で時間を確認する。
「待つか」
俺は校門の前で待つ事にした。
「さてとそろそろって雄一君!」
校門を開けに来た先生が、俺を見つけて驚く。
「こんにちわ学園の中に、入って大丈夫ですか?」
「は、はい! 少々お待ちを!」
先生は急いで校門を開けた。
「ありがとうございます。お仕事頑張ってください」
「が、頑張りましゅ!」
(そんなに緊張しなくても、大丈夫なのに)
俺は口には出さずに校舎の中に入って行った。
「雄一さん!」
入ると丁度白井さんが下駄箱にいた。
「こんにちわ白井さん」
「こんにちわ! 雄一さんご用件は?」
「改めて明晰学園を見学しようと思いまして」
「了解です! では私の後ろ、ついてきてください!」
「了解です」
□□□
「どうでしたか? ………と言っても雄一さんが、前来た時と余り変わっていませんが」
夕方になり屋上で白井さんがそう言う。
「………すいません白井さん俺貴女に、嘘をつきました」
「嘘ですか?」
「今日学園に来たのは、貴女と一緒にいたかったからなんですよ」
「えっ?」
「今日貴女と話して自分の気持ちが、はっきりと分かりました。白井さん俺は貴女の事が好きです!」
そう言い俺は頭を下げる。
「………白井さん?」
しばらく経っても返事が無かったので、俺は頭を上げる。
「………」
白井さんは満面の笑みだった。
「?」
俺は白井さんの肩を揺する。
「………気絶してる」
「あらあら胡桃ちゃん嬉しすぎて、気絶しちゃったみたいね」
声のした方を見るとミミ学園長がいた。
「あのミミ学園長」
「分かってるわよ〜皆には、内緒って事よね〜」
「はいよろしくお願いします」
「それじゃあ胡桃ちゃんを保健室に、連れて行きましょ〜」
そう言いミミ学園長は、白井さんを担ぐ。
「レッツゴ〜」
俺はミミ学園長の後ろをついて行った。
□□□
「雄一君家の娘を選んでくれてありがとう〜」
白井さんをベッドに寝かせたミミさんにそう言われる。
「俺が好きになったんです。お礼は言わなくっても良いと思います」
「でも言わせて」
「………分かりました」
「う………ん?」
白井さんが起き上がった。
「胡桃ちゃん起きたのね! おめでとう!」
そう言いミミ学園長は、白井さんに抱きつく。
「えっ? という事は夢じゃないの!?」
「ええ、そうよ!」
「お母さん私やったよ!」
そう言い白井さんは泣き始めた。
「………」
俺は静かに保健室から出て行った。
読んで頂きありがとうございます。