胡桃ルート編第1話俺と胡桃とメリーゴーランド
すいません大分遅くなりました胡桃ルート第1話です。
「雄一さ〜んこっちですよ〜!」
白井さんが手をブンブン振りながら、そう言ってくる。
今俺と白井さんはセレメントパークに来ていた。
「白井さん先ずどれに乗りますか?」
俺はパンフレットを持ちながら、白井さんに近づきそう言う。
「メリーゴーランドに乗りたいです!」
「了解です」
「出来れば白馬に乗ってお姫様抱っこしてほしいです!」
「いや恥ずかしいからしないから」
「え〜」
白井さんが不満そうにそう言う。
「え〜じゃあ無いですよ、さあ乗り場に行きますよ」
「………は〜い」
俺達はメリーゴーランドの乗り場に向かう。
「直ぐに乗れそうですね」
メリーゴーランドはかなり空いていた。
「係員さん」
「は、はい!」
「二人で同じ馬に乗る事は可能ですか?」
俺は係員さんにそう聞く。
「は、は、はい! 可能です!」
「そうですかじゃあ白井さん前と後ろ、どっちに乗りますか?」
「雄一さんが前でお願いします!」
即答された。
「それじゃあ前に乗りますね」
俺はそう言い目の前に有った白馬に乗る。
白井さんは俺が乗ると直ぐに、乗って抱きついてきた。
「抱きつく必要は「あります!」………そうですか」
「………それではスタートします」
係員さん不機嫌だなあ。
メリーゴーランドが動き出した。
「ねえ雄一さん」
「何ですか? 白井さん」
「どうして私を誘ってくれたんですか?」
「そうですね………誰と行くかを考えた時真っ先に、思い浮かんだのが貴女だったんです」
「そうだったんですね………もしかして雄一さん私に脈あり?」
最後の方は俺には聞こえなかった。
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「雄一さんお話があります」
夜になり帰り際に白井さんにそう言われる。
「何ですか? 白井さん」
「え〜とここだと言いにくいですので、噴水の所に行っても良いですか?」
「分かりました」
噴水に移動する。
「それでお話は何ですか?」
「………すいません深呼吸をさせてください」
そう言い白井さんは深呼吸をした。
「ふう落ち着きました。では言いますね………雄一さん私と結婚前提で付き合ってください!」
「………はい?」
「何時までも答え待ってますね! それではまた会いましょう!」
そう言い白井さんは走って去って行った。
「え〜と」
俺は白井さんが言った事を整理する。
「俺白井さんに告白されたんだよな」
誰が聞いてもその通りと、言われそうな事を俺は言った。
「………家に帰ってから真剣に考えよう」
俺は走り出した。
「………」
俺はこの時気づくべきだった。
今の告白を東浦学校の生徒に見られていた事を。
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