祭ルート編第1話俺と祭と遊園地デビュー
祭ルート第1話です。
「雄一さんおはようございます!」
遊園地に行く日の朝朝三条さんが、リムジンで迎えに来てくれた。
「おはようございます三条さん」
「ではセレメントパークに向かいましょう!」
「そうですね」
「………」
後ろで見ている文美さんの視線が怖いしな。
「車を出してください」
「了解ですお嬢様」
リムジンが発進する。
「雄一さんは絶叫マシンは大丈夫ですか?」
三条さんがそう聞いてくる。
「えっとですねえ俺遊園地とか、行ったこと無いんですよ」
「「えっ!」」
運転手の人にも驚かれた。
「なら雄一さんの遊園地デビューを私が、もらったという事ですか?」
「そうなりますね」
「………」
三条さんは無言で携帯を取り出す。
「沙耶香さん雄一さんの初めてもらいましたわ! おーほっほっほ!」
そう言い電話を切った。
「あの今の大丈夫ですか?」
「大丈夫ですわ!」
「………」
心配だなあ。
その頃神宮寺家にて。
「今すぐセレメントパークに向かいますわよ!」
神宮寺さんはめちゃくちゃキレていた。
当然俺達はその事を知らない。
□□□
「さあセレメントパークにつきましたわ!」
三条さんはそう言う。
「何に乗りますか?」
「ジェットコースターに乗りますわよ!」
「了解です」
俺と三条さんは乗り場に向かう。
「「「あの女めちゃくちゃムカつく」」」
他の女性陣はそう言っていたが、俺と三条さんの耳には聞こえ無い。
「待ち時間三十分ですか」
「あら早いですわね」
「そうなんですか?」
「二時間、三時間当り前ですわ」
物凄い待つんだなあ。
「雄一さん本当に遊園地来るの初めてなんですね」
「そう車の中で言ったじゃないですか」
「すいません信じられなくて」
それもそうか。
「さあもう直ぐ乗れますわよ」
□□□
「雄一さん大丈夫ですか?」
「………何とか」
俺は初めて乗ったジェットコースターに、気分が悪くなりベンチに座っている。
「すいませんまさか気分が悪くなるとは、思っていませんでしたわ」
「気にしなくても大丈夫ですよ」
俺はそう言い立ち上がる。
「さあ次何乗りますか?」
「雄一さんありがとうございます」
俺と三条さんは歩き出した。
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