第32話俺学校を休みます
32話です。
「はい? 学校を休めと?」
「昨日お腹を壊していたなのです! 大事をとって今日は、休むなのです!」
学校に行く準備をしていた所、廊下で学園長に休めと言われた。
「いやいや腹痛もう治りましたよ? 学校に行っても、大丈夫じゃないですか?」
「駄目なのです! それに明日から、お見合い実習なのです! なので休んでくださいなのです!」
「そういえばそうでしたね」
どんなことがあるか分からんしな。
お言葉に甘えて休むか。
「実習の順番ってどうなりましたか?」
「教師、2年生、3年生、1年生の順番なのです!」
「了解です」
「では私は学校へ向かうなのです!」
「行ってらっしゃい学園長」
俺は学園長を廊下で、見送り自分の部屋に戻った。
□□□
(大変なのです!? 雄一さん!?)
授業が終わった頃の時間帯に、学園長から念話が飛んできた。
(どうしましたか?)
(大量の生徒がそちらに、向かっているなのです!)
(………はい?)
何でそうなった?
(何でそうなったんですか?)
(1年1組の皆が他のクラスに、優さんが休んでいる事を言ってしまったなのです!)
(………言ってどうなりましたか?)
(全校生徒でお見舞いに、行くという話になったなのです!)
(規模!?)
いやいや絶対におかしい!?
(教師全員で止めたなのですが、結構な数の生徒に突破されてしまったなのです!)
(今生徒達は何処にいますか?)
(家の玄関の前で警官隊と揉めているなのです!)
(分かりました!)
俺は急いで着替え玄関へ向かった。
□□□
「お願いします。通してください!」
「駄目だ! ここの主人から、誰一人も通すなと言われている」
玄関に行ってみると、生徒と警官隊が睨み合いをしていた。
「皆!」
私がそう言うと皆俺の方を向く。
ちなみに今は優の格好だ。
「「「優 (さん)(ちゃん)!」」」
警官隊の方に通してもらい皆の所に行く。
千代、メアリー、会長、同級生、先輩方と沢山の人がいた。
「皆、お見舞いに来てくれてありがとう! 私はもう大丈夫だよ!」
「「「良かった~」」」
この場にいた生徒達は、安心したのかそう言ってくれた。
何だか今日休んだのが申し訳なくなる。
パンパン。
「皆さん優さんは、もう大丈夫なのです! 帰って明日の準備をするなのです!」
いつの間にか来ていた学園長が、手を叩いてそう言いこの場はお開きになった。
なお、学園長は今日の事については誰にも説教をしなかった。
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