紗綾ルート編第10話俺と紗綾と面倒くさい取材
すいません大分遅くなりました紗綾ルート第10話です。
「こんにちわ! 今日取材をさせて頂く△☓新聞社の藤原です! よろしくお願いします!」
昼頃に新聞社の人が来た。
「「よろしくお願いします」」
俺と紗綾は頭を下げる。
「立ち話も何ですから、お部屋を用意させて頂きましたそちらに向かいましょう」
「分かりました」
俺達は部屋に向かう。
「お座りください」
「失礼しますね」
藤原さんが座り俺と紗綾も座る。
「では早速ですが雄一さんは、どうしてここで働いてるんですか?」
「アルバイトを探していた所、三上さんにここで働かないかと誘われたんですよ」
「男性なのにアルバイトを探してたんですか?」
「ええ、働くの好きですから」
と言うかこの人何気に酷い事言ったなあ。
「次の質問ですが、お二人は付き合っているんですか?」
(いきなりストレートに聞いてきやがった!)
「いいえ付き合って無いですよ」
「本当ですか? ここで、働いている以上付き合っている可能性が高いんですが………それに先程のアルバイトを探していたと言うのは嘘ですね?」
「嘘じゃ「嘘ですね」最後まで言わせてください」
「嘘だって証拠はあるんですか?」
「周りを取材した所雄一さんは、働く必要が無いと証言が多かったですから」
なるほどちゃんと取材するタイプか。
「お金が必要になったんですよ」
「だから貴方は「プレゼントです」プレゼント?」
「今住んでいる家主の文美さんに、プレゼントを買う為に働いているんですよ」
「………はあ〜」
何か思いっきりため息をついた。
「取材に来た私が馬鹿みたいじゃ無いですか、今日はもう帰るわ」
そう言い藤原さんは、帰って行った。
それにしても取材する前と後では、大分印象が違うな。
「全く何だったんですかねあの人」
紗綾が怒り顔でそう言う。
「生さんまたあの人来ますかねえ?」
「分かりませんが来る可能性は高いですね」
「………はあ」
俺は思いっきりため息をついた。
□□□
「結局記事にはならなかったみたいですね」
翌日俺は新聞紙を見ながらそう言う。
「兄よ新聞記者と言うのは、自分の都合の良いように書く生き物だ」
優(分身)がそう言う。
「じゃあ何で今回は書かなかったんだ?」
「思った通りの事が聞けなかったからなのです!」
文美さんがそう言う。
「それでも都合の良いように書けば良いんじゃあ」
「兄は世界的にも有名だ下手な記事を、書いたら一発で大炎上だ」
「………なるほど」
初めて世界的に有名になって良かったと思った。
「まあ恐らくまた近いうちに来るだろう」
「………面倒くさい」
読んで頂きありがとうございます。