紗綾ルート編第2話俺と紗綾と告白
すいません遅くなりました紗綾ルート第2話です。
「う………ん?」
「三上さん大丈夫ですか?」
休憩所にて俺は三上さんに、膝枕をしながらそう言う。
「らいじょうぶふぇす〜」
ふむ、呂律が回ってないな。
「血が結構出てたので、もうしばらく休憩しましょう」
俺はそう言う。
「雄一さん聞きたいことがあります」
いきなり呂律が戻ったな。
「どうして私の事を綺麗って言ったんですか?」
「………」
(やっぱり聞かれたかあ)
正直何で言ったか分からないんだよなあ。
「分からないんですよ、口から勝手に出たんです」
「雄一さんもしかして私の事………いえ、何でもないです昼ご飯に、食べに行きましょう」
そう言い三上さんは立ち上がった。
「………そうですね」
もしかして俺三上さんの事………
(じっくり考えるか)
俺は先に歩き出した三上さんの後ろについて行った。
□□□
「雄一さん今日はありがとうございました」
文美さんの家の前で、三上さんはそう言う。
「三上さん俺貴女に言いたい事があります。時間は大丈夫ですか?」
「………私も言いたい事があります」
「じゃあ三上さんからどうぞ」
「いえいえ、雄一さんからどうぞ!」
「………じゃあ同時に言いませんか?」
「………分かりました」
「では………せーの!」
「「好きです! 俺(私)と付き合ってください!」」
全く同じ事を同時に言った。
「やっぱり雄一さんも私の事が、好きだったんですね」
「好きだって気づいたのは、今日ですけどね」
「私を綺麗って言ってくれた時ですか?」
「そうですねだから綺麗って言葉が出たと思います」
「そうですか………ねえ雄一さん私今とっても嬉しいんですよ、憧れの貴方に好きって言われて」
そう言い三上さんは抱きついてきた。
「俺も嬉しいです」
「………玄関で何をやっているんだ?」
三上さんを抱きしめながら後ろを向くと、優がジト目で俺達を見ていた。
「見ての通りだ優、俺と三上さんは付き合い始めた」
「………そうかおめでとう」
優は一瞬悲しそうな顔をしたが、直ぐに笑顔になってそう言ってきた。
「三上さん今日は泊まっていくと良い、もう遅いからな」
そう言い優は家の中に入って行った。
「俺達も入ろうか」
「そうですね入りましょう」
俺と三上さんは手を繋ぎながら、家に入って行った。
□□□
「おめでとうございますなのです!」
家の中に入ると文美さんにそう言われた。
「あれ? 優は何処に?」
「………今日はもう寝ると言って部屋に戻ったなのです」
「………そうですか」
「さてと今日の夕飯は赤飯にするなのです!」
「今から赤飯ですか?」
「はいなのです! では作ってくるなのです!」
そう言い文美さんは、台所に向かった。
「………とりあえず居間で待ちますか」
「そうですね」
俺と三上さんは料理が出来るまで座って待った。
読んで頂きありがとうございます。