桃ルート編第15話俺と桃と取材後編
すいません遅くなりました桃ルート第15話です。
「さてとテレビ局に到着したなのです!」
次の日の午後俺と桃と文美さんは、テレビ局の前に来ていた。
「大きいですね」
「まあいろんなテレビ番組をする所だから」
「そうですよね」
「それじゃあ中に入るなのです!」
文美さんがそう言い、俺達はテレビ局の中に入る。
「待っていたわよ雄一君! 私は涌井寿子ここのテレビ局のトップだよ! よろしくう!」
中に入ると太った中年のおばさんが、右手を額に当て俺を左手で指差しそう言った。
「何ですかそのポーズ?」
「おっと失礼じゃあ早速スタジオに向かうわよ」
俺達齒涌井さんの後ろをついて行く。
「そうそう雄一君最初に言っておくけど」
「………何ですか?」
「そう警戒しなくても大丈夫だよ、答えたくないことは答えなくても良いから」
「………」
油断させる気かな。
「さあここのスタジオだよ」
涌井さんがそう言うと扉が開く。
「さあ雄一君、桃さん入ってください」
「桃行こう」
「うん」
俺と桃はスタジオに入って行った。
□□□
「さあ、今日も始まりました! ◯◯◯テレビのお時間です! いきなりですが、本日この二人に来ていただきました! 男神坂本雄一さんと神宮寺桃さんです!」
「「よろしくお願いします」」
スタジオに入った瞬間、収録が始まった。
「ではお二人に早速お聞きします! お二人は、どのようなきっかけで付き合い始めたんですか?」
(普通の質問だな)
「私が告白して雄一君のハートを射止めたんだ」
「なるほどでは次の質問です」
(あれ? 怪我させた事は聞かないんだな)
「雄一さんは料理が得意との事ですが、桃さんには何を作ってあげてるんですか?」
「味噌汁と白いご飯は、毎日作っていますね」
「いや〜羨ましいですね〜私も、そんな夫が欲しいですね〜次の質問です」
(ここまでは、普通の質問だな)
「桃さんは雄一さんとの生活で、一番楽しみにしている事は何ですか?」
「一緒に寝て一緒に起きる事かな」
「ラブラブですね〜では次の質問です!」
こうして俺と桃は結構な質問を受けた。
□□□
「雄一さん、桃さんお疲れ様です」
そう言い涌井さんは頭を下げる。
「ええ、こちらこそありがとうございます」
「正直本日の取材受けていただけるとは、思っていませんでした」
涌井さんはそう言う。
「………涌井さん」
「ヒデミの奴が貴方の妹である優さんを、傷つけようとしたのは知っています。だから取材を受けてくれるとは思いませんでした」
「まあ普通は受けなくて当たり前だな」
「ですが雄一さんと桃さんは受けてくれました。本当にありがとうございます」
そう言い涌井さんは頭をもう一度下げた。
「はあ~身構えていた俺が、馬鹿みたいじゃ無いですか今日はありがとうございました………涌井さん会える機会がまたあるなら会いましょう」
「ありがとう涌井さん貴女は、良い人だったみたいねさようなら」
「さようならお二人とも」
俺と桃はテレビ局から出て行く。
「さてと雄一君」
「何だ桃?」
「これで世間にも広く知れ渡ったから、頑張っていきましょう!」
「そうだな」
「二人とも〜早く乗るなのです!」
前を見ると文美さんが車の前で、手を振りながらそう言っていた。
「行こうか桃」
「そうねパパ」
読んで頂きありがとうございます。