桃ルート編第12話俺と桃とお姫様抱っこで鬼ごっこ中編
すいません大分遅くなりました桃ルート第12話です。
AM10:00
「開始から約2時間が経過しましたが、神宮寺家敷地内で見つけた後誰も、兄と桃さんを見つけていません」
今現在俺と桃さん張り付く森にいた。
「撒いた後お母さんは隠れながら移動しているみたいですわ」
「ふむ、では見つけるのは至難の業という事ですか?」
「そうですわ例えばですが、お母さんの力ならパパをお姫様抱っこしながら、天井に張り付く事が出来ますわ」
「なるほどでは教室に入った際は、天井も良く見ろって事ですね」
「そうですわね」
「沙耶香が言ってる事って出来るのか?」
「もちろん」
「凄いな桃」
「褒められたわ」
「あ〜いた〜!」
どうやら見つかってしまったようだ。
「逃げるわよ雄一君!」
「了解です!」
桃は走り出す。
「風球!」
「おっと!」
風の玉が飛んできた。
桃はそれを側転で避ける。
「当たりませんでしたか」
どうやら三上さんが今の技を、繰り出したようだ。
「良い技だが当たらなければ意味が無いぞ!」
そう言い桃は再び走り出す。
「「「待て〜!」」」
□□□
PM12:30
「桃さん待ってください!」
現在学校の廊下にて、藤森さんと複数の生徒に追われていた。
「お前らいい加減諦めろ!」
「「「諦めるかー!?」」」
「お母さん諦められないから、こんな事になっているんですわよ」
「会長桃さんもそれは分かっていると思う」
「雄一君スピードアップするわよ!」
桃のスピードが上がる。
「ふむ、このスピードは一般生徒では追いつけないな」
優の言う通り桃はどんどん離していった。
「ぜ、全然追いつけない」
藤森さんのそんな声が聞こえて来た気がした。
「雄一君次どこ行く?」
「う〜ん」
「じゃあ行ってない商店街にでも行きましょうか」
「了解です」
俺と桃さんは商店街に向かった。
□□□
PM14:00
「人の気配がまるでないなあ」
商店街には一人もいなかった。
「少し休みましょう」
そう言い桃さんは俺を、お姫様抱っこしながら座る。
「桃」
「何? 雄一君」
「ありがとな頑張ってくれて」
「いえいえ」
「あ! いたネ!」
どうやら太刀川さんに見つかってしまったようだ。
「全く休憩する暇が無いわね、雄一君行くわよ」
そう言い桃さんは、走り出した。
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