桃ルート編第11話俺と桃とお姫様抱っこで鬼ごっこ前編
すいません遅くなりました桃ルート第11話です。
AM7:00
「桃体調は大丈夫か?」
翌日の朝俺は桃にそう聞く。
「もちろんだよ雄一君」
「良しそれじゃあ学校に行こう」
俺と桃は学校に向けて歩き出す。
「そう言えば沙耶香と優ちゃんは何処にいるの?」
「実況と解説をするとか言って、先に行きましたね」
「させてもらえるのかしら」
「どうでしょうか?」
「まあ行ってみれば分かるわよね」
「そうですね」
「おはようございます。雄一さん、師匠」
声のした方を見ると、月下さんがいた。
「よう、弟子お前も今日のゲーム参加するのか?」
「いえ、私は参加しません」
「俺てっきり月下は、参加すると思ったんですが」
「私もだ何しに来たんだ?」
「一言言いに来まして………二人ともおめでとうございます。言うのが遅くなってすいません」
そう言い月下さんは去って行った。
「………桃今日勝とうな」
「そうだな」
俺と桃は走って学校に向かった。
□□□
AM8:00
「さてもうすぐ始まるという事で、実況の坂本優と」
「解説の神宮寺沙耶香ですわ!」
「見事に実況と解説になったなあ」
俺はお姫様抱っこされながらそう言う。
ちなみに場所は校門前だ。
「ルール説明だが昨日兄が、言った通りだちなみに終了時間は夜の19時だ」
「ではスタートですわ!」
桃は走り出した。
「さてと兄と桃さんの婚約をかけたゲームが、始まりました」
スピーカーから優の声が聞こえてきた。
「逃げ回るエリアは学校、森、近くの商店街、神宮寺家の敷地内ですわ」
「神宮寺家の敷地内はでかいですが、参加人数が500人を超えていますので、神宮寺家の敷地内を採用させてもらいました」
「よく神宮寺家の敷地内許可しましたね」
「私が有利だろ」
「なるほど」
「という事で敷地内に行くわよ」
桃さんは神宮寺家に向かって走り出した。
□□□
AM9:00
「ふむ、誰も来ませんね」
神宮寺家の屋根に上にて、お姫様抱っこされながら俺はそう言う。
「いたーーー!」
女子生徒の声が聞こえてきた。
「逃げるわよ雄一君!」
そう言い桃さんは飛び降りた。
「桃さん下にいますよ!」
桃さんの着地点に数名の生徒が、集まっていた。
「大丈夫だよ! 風操作!」
突風が吹いて、着地点が大きく変わる。
「さあ逃げるわよ雄一君!」
「はい!」
桃さんは全速力で走り出す。
「「「待て〜!」」」
女子生徒達は追いかけ始めた。
読んで頂きありがとうございます。