桃ルート編第10話俺と桃と放送
桃ルート第10話です。
「なるほど良いんじゃないか」
優がそう言う。
「桃が大変だが大丈夫か?」
「もちろんよ! だって貴方をお姫様抱っこして、一日中逃げるなんてロマンじゃない!」
提案した内容は桃が、俺をお姫様抱っこし学校中を逃げ回るゲームをするというものである。
「勝てば恋愛を認めさせ、負ければ別れる実にシンプルなルールだ」
ちなみに勝利条件は時間まで、桃が俺をお姫様抱っこしていれば勝ち落とせば負けである。
「さてと、どうやって皆に伝えるか」
「考えていなかったのか兄よ」
「無難に放送で良いと思いますわ」
沙耶香がそう言う。
「そうだなじゃあ放送室に行くか」
俺達は放送室に向かった。
□□□
「準備完了だよパパ!」
「ありがとう沙耶香」
俺は放送室にあるマイクに口を近づける。
ピンポンパンポーン
「どうも坂本雄一です。突然ですが明日ゲームをする事になりました! ルールは簡単です桃が俺を、お姫様抱っこして逃げます桃を捕まえるか、俺を落としたら皆さんの勝ちで俺と桃は別れます! 逆に桃が勝ったら交際を認めてもらいます! 以上!」
そう言い俺は放送を終了した。
「兄よお疲れ様だ」
優がそう言ってくる。
「後は勝つだけだな」
「それが大変だと思うが………まあ良いか」
「放送もした事だし、一組に行っても大丈夫かな?」
「止めておいた方が良いと思う、おそらく皆ヒートアップしている」
「なるほどじゃあ今日は、帰った方が良いか」
「そうだな」
「じゃあ皆帰るか」
「「パパ抱きついて良い?」」
「良いぞ」
「やった〜!」
二人は腕に抱きついてくる。
俺達は帰って行った。
□□□
「雄一君のカツ丼うまうま」
俺は明日の為に夕ご飯はカツ丼にした。
「パパこの後部屋に行って良い?」
「私も行きたいわ!」
「おう良いぞ」
「兄よモテモテだなあ」
優がそう言ってくる。
「さてと皿洗いするか」
そう言い俺は立ち上がる。
「「私も手伝う」」
「ただいまなのです!」
文美さんが帰ってきた。
「お帰りなさい文美さん二人とも、先に皿洗いしていてくれ」
「「了解!」」
「雄一さん今日の夕ご飯何なのです?」
「カツ丼です。今用意しますね」
俺は台所に向かい文美さんの分のカツ丼を取りに行く。
「どうぞ」
「美味しそうなのです!」
文美さんは凄い勢いで食べ始めた。
「それじゃあ俺皿洗いしてきますね」
「了解なのです!」
俺は皿洗いしに桃と沙耶香の所に向かった。
読んで頂きありがとうございます。