第30話俺と鬼ごっこ後編
30話です。
「さあ第1回雄一さんとのお見合いをするのは、何処のクラスか決める鬼ごっこ大会が、まもなく開催されるなのです! 実況は私学園長なのです! そして解説は」
「解説の坂本優ですよろしくお願いします兄よ簡単に捕まるなよ」←仙波先生が変化している。
校庭がある方から何で優ちゃんが、解説してるの!? と言うツッコミがスピーカーを通して、聞こえてきたが無視する事にする。
今俺は学校近くの森の入り口前にいる。
「何故私が解説席にいるのか疑問に思う人が多いようなので、説明しよう実は1年1組の生徒の人数が多いからだ」
学園長によるとクラスの平均人数が38人~40人らしい。
そして1年1組は一番多い42人いるそうだ。
つまり人数の問題らしい。
「人数の問題は無視出来ないなので私が、解説役になったんだ他に質問はありますか?」
質問は無いようだったしかしスピーカーがある為か、マイクの声が良く聞こえる。
「では改めてルール説明だ3時間以内に兄を捕まえた人の、いるクラスからお見合い実習を行う残りのクラスはくじ引きにより、順番を決定する兄が逃げる範囲は学校、森、近くの商店街だ」
「ちなみに誰も雄一さんを捕まえられ無かったら、教師陣からになるなのです!」
生徒からブーイングが飛ぶ。
「黙るなのです! 雄一さんは、教師全員からも人気があるなのです!」
学園長がそう言うと生徒は黙る。
どうやら自分たちが教師だとしたら、同じ事をしてほしいと考えたのだろう。
「静かになった所で、皆に聞く………準備はいいか?」
スピーカーから良いよーと言う大声が聞こえてきた。
いよいよか。
「ではスタートなのです!」
俺は学園長のスタートの声がした瞬間、森の中へ駆け出した。
□□□
「さあ20分が経過したなのです!」
「まだ兄は誰とも、接触していないみたいだな」
森の中にあるスピーカーから、そんな声が聞こえてくる。
学校、森、商店街の所々に監視カメラがあるという事と、俺と生徒のようすを全生徒が知るため、スピーカーが設置されているという事を学園長から聞いている。
「居ました! 雄一さんです!」
後ろから女の子の声がした。
見つかったか………俺は全速力で走り出した。
「おっとついに2年3組の生徒が、雄一さんを発見したなのです!」
「さあどう逃げ切る兄よ」
場所はどうやら言わないらしい。
「今です!」
「「雄一さん!」」
左右から突然女の子が一人ずつ出てきた。
「危な!」
俺は咄嗟に前転をし何とか避けた。
「「ムギュ!?」」
後ろを見ると横から来ていた女の子達は、頭を互いにぶつけていた。
「おっと雄一さん! 左右から出てきた生徒を前転でかわしたなのです!」
「ナイス反応だ兄よ他の男なら捕まっていたな!」
実況、解説も盛り上がる。
「ごめんねさらば!」
そう言って俺は逃げ出した。
□□□
「開始から1時間30分経過なのです!」
「兄は運が良いな森以外誰とも接触していない」
今俺は商店街にいる。
あれから森を出て走って商店街に向かった。
「さてと少し休むか………ん?」
ハンカチで汗を拭いていたら、なんだか音が聞こえたのでふと見る。
「おにいしゃま~!」
何と精神が幼児化した神宮寺さんが、全速力で俺に向かって走っていた。
「マジかよ!?」
俺は直ぐに立ち上がり逃げ出した。
「雄一さん大ピンチなのです! 学校最強クラスの沙耶香さんに、全速力で追われているなのです!」
「これはまずいですね会長の100メートルのタイムは去年の時点で、10秒ジャストという記録が残っていますね」
実況、解説がそんな事を言う。
(どうする俺!?)
このままだと確実に捕まってしまう。
(一か八かだ!)
俺は手に持っていたハンカチを、神宮寺さんに向かって投げた。
「きゃーーーち!」
神宮寺さんは俺の投げたハンカチをキャッチしてしゃがみこみ。
「くんか、くんか、おにいしゃまのあせのにおい」
思いっきり匂いを嗅ぎ始めた。
うわ~
「「羨ましい(なのです)!」」
俺が神宮寺さんに引いていると実況、解説がそんな事を言い出した。
いやいや何処が羨ましいだよ!?
「とにかく逃げるか」
俺は商店街から逃げ出した。
□□□
「後もうちょっとで終わる」
鬼ごっこ大会が始まって2時間50分経過していた。
「さあ残り10分なのです!」
「頑張れ兄よ!」
実況と解説も残り時間を言う。
後、優、一応解説だから俺を応援しちゃ駄目だろ。
「後はここの教室に隠れてやり過ごすか」
俺は1年1組の教室を開け周りを見渡す。
「良し誰もいないな」
俺は中に入って行く。
「今だよ皆!」
「何!?」
天井の一部が開き縄梯子が落ちてきた。
そこから一年一組の皆が下りて来て周りを囲まれる。
「ああ、1年1組の皆に囲まれちゃったなのです!?」
「兄よ何とかしろ!?」
いやだから優、いやもういいや仙波先生! 今は解説ですよ!?
「追い詰めましたよ雄一さん」
「フフフ、雄一さん覚悟するネ」
藤森さんと太刀川さんがそう言ってくる。
皆がゆっくりと近づいて来る。
(仕方がない!)
俺は学園長に女の子の前では、絶対にするなとときつく言われた事を実行する。
これも焼き肉のためだ(逃げきったら焼き肉を奢って、あげるなのです! と学園長に言われている)。
「えい!」
俺はシャツを脱いだ。
「「「ブッーーーーーー!?」」」←一年一組の生徒、学園長、優
全員が大量の鼻血を吹き出した。
キーンコーンカーンコーン
同時に終了のチャイムがなった。
「良し焼き肉だ」
俺はガッツポーズした。
□□□
「なーにをやっているなのですか!?」
鬼ごっこ大会が終わった後、俺は学園長に説教されていた。
「いや、だって「勝つためとはいえ上半身を出すとは、やり過ぎなのです!?」すいません」
俺は全力で学園長に謝る。
「全くこれからはしないと約束するなのです!」
「はいすいません」
「では焼き肉に行くなのです!」
説教が終わり俺と学園長は、一緒に焼き肉へ行った。
翌日1年1組(まだ気絶している生徒もいた)に登校したら、雄一さんは露出狂なのか!? と聞かれたが全力で否定した。
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