桃ルート編第7話俺と桃と退院
桃ルート第7話です。
「雄一さん退院おめでとうなのです!」
病院の入り口で文美さんが笑顔でそう言ってくる。
「桃は何処にいますか?」
俺は桃がいなかったので文美さんにそう聞く。
「桃さんなら私の家で、料理を作っているなのです!」
「なるほど」
なら沙耶香と優(分身)はそのお手伝いかな?
「雄一君退院おめでとう」
後ろから声がしたので振り向くと、俺を担当してくれた先生がいた。
「先生一ヶ月ありがとうございます」
「うむ、こんな事を医者が言うのはおかしいが会える機会があるなら、また会おう」
そう言い先生は戻って行った。
「では雄一さん帰るなのです!」
「ええ、帰りますか」
俺と文美さん家に向かって行った。
□□□
「雄一君お帰りなさい」
家につくと桃さんが出迎えてくれた。
「ただいま桃」
俺と桃は見つめ合う。
「玄関でいちゃいちゃするのは、止めてほしいなのです」
文美さんにジト目でそう言う。
「おっと失礼しました」
「ごめんね学園長………雄一君料理出来てるわよ」
「桃さんの料理楽しみですね」
「ちなみにタイよ」
桃さんがそう言い俺達は居間に向かう。
「兄よ退院おめでとう」
「パパ! おめでとう!」
優はそう言い、沙耶香は抱きついてくる。
「ありがとう」
「おい沙耶香あんまし私の夫に、抱きつくなよ」
「ヤダ! 甘えるもん!」
そう言い沙耶香は自分の顔を俺の顔に、近づけすりすりしてくる。
「よし沙耶香表に出ろ」
そう言い桃は沙耶香を俺から引き剥がし、引き摺って居間から出て行った。
「兄よ時間がかかりそうだから、先に食べてよう」
「………そうだな」
俺達は料理を食べ始めた。
ドカーン!?
「相変わらず思うが凄い爆発音だな」
「呑気発言だな兄よ」
「慣れたからな」
「嫌ななれだな」
優は呆れながらそう逝った。
□□□
「雄一君明日はどうするの?」
現在俺の部屋である。
ベッドの上で俺にくっついている桃がそう聞いてきた。
「学校に行こうと思ってる」
「なるほどじゃあ私もついて行くわ」
「桃は学校に通ってるじゃないか」
「そうだけど貴方と一緒に行きたいのよ」
「なるほど察しが悪くてごめんな」
「良いのよそれじゃあ明日は早いし、そろそろ寝ましょう」
俺は時計を見る。
「そうだな………お休み桃」
「お休みなさいパパ」
俺と桃は一緒のベッドで寝始めた。
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