桃ルート編第5話俺と桃とサボり
すいません大分遅くなりました桃ルート第5話です。
「ねえ、雄一さん」
「な、何ですか? 藤森さん?」
桃さんがお見舞いに来た次の日、一年一組の生徒ほぼ全員が病室に来た。
それにしても藤森さん凄い迫力だ。
「会長から聞いたんですけど、桃さんと付き合う事になったって本当ですか?」
「………」
神宮寺さん言っちゃったかあ。
「「「さあ! どうなんですか!」」」
皆がそう言い俺に近づいてくる。
「そこまでだそれ以上私の夫に近づくな」
声のした方を見ると桃さんが、病室の扉の前で腕を組んで立っていた。
「「「夫………だと?」」」
「そうだ夫だ文句のある奴は、近くの闘技場で勝負だここだと迷惑になるからな」
「「「絶対に負けねえ!」」」
そう言い皆病室を出て行った。
「パパ今日もお見舞いに来ましたわ!」
神宮寺さんが病室に入ってきてそう言う。
「神宮寺さんまだパパじゃ無いですよ」
「お母さんと結婚したらパパになりますわ!」
「気が早いですよ」
「何をやっているんだ二人とも?」
優(文美さん)がジト目で俺と神宮寺さんを見ていた。
「あら優貴女も来たのね」
「全く千代もメアリーも会長も生徒会の仕事を放棄して、兄の見舞いに行くのは止めて頂きたい」
「あらパパの見舞いの方が何十倍も、大切ですわ!」
「………ふむ、沙耶香」
「!?」
「仕事をサボるのは、関心しないなあ優と仕事をしてきなさい」
「は〜いパパ〜行きますわよ優さん!」
「ちょっ!?」
神宮寺さんは優の手を掴み全速力で走って行った。
「ふむ」
俺はとりあえず本を手に取った。
ドカーン!?
「!?」
爆発音がしたので俺は立ち上がり窓の方に向かう。
「………把握」
病院から離れた所で、黒い煙が上がっていた。
恐らくだが桃さんがやったのだろう。
□□□
「雄一君終わったから来たわ!」
「お疲れ様です。爆発音ここまで聞こえてきましたよ」
俺はそう言って時計を見る。
(二時間位経ってたか)
「雄一君」
「何ですか?」
「愛しているわ」
「………俺も愛してます」
そう言い俺と桃さんはキスをする。
「名残惜しいけどそろそろ帰らないと」
桃さんは寂しそうにそう言う。
「また明日来れますか?」
「もちろん来るわ………じゃあまたね」
そう言い桃さんは帰って行った。
「………寂しいな」
俺はそう言い本を読み始めた。
読んで頂きありがとうございます。