桃ルート編第4話俺と桃とお見舞い
すいません遅くなりました桃ルート第4話です。
「暇だなあ」
病院のベッドの上で俺はそう言う。
「学校が終わって結構経つから、そろそろ誰か来るかな?」
トントン
俺がそう言った瞬間、扉を叩く音がした。
「はーい!」
「………」
入って来たのは桃さんだった。
「桃さんお見舞いありがとうございます」
「えっと………フルーツ持ってきたけど食べる?」
そう言い籠に入ったフルーツを見せてくる。
「お願いします」
俺がそう言うと桃さんは、リンゴをナイフで切り始めた。
「「………」」
ふむ、空気が悪いな。
「桃さん」
「な、何?」
「俺考えていたんです桃さんに告白されてから、返事どうすれば良いんだろうって」
「………」
「俺桃さんの事好きです」
「!? どうして?」
「そうですね実は戦闘を止めに行った時に、気づいたんですよ貴女とずっとそばにいたいって」
「………私おばさんで貴方を怪我させたのよ」
「関係ないですよ、俺は貴女を好きになったんですから」
「嬉しい」
そう言い桃さんはナイフとリンゴを置いて、抱きついてくる。
「痛いです!?」
「ああ、ごめんね!」
桃さんは直ぐに離れる。
「桃さんこれからよろしくお願いします」
「よろしく雄一君」
□□□
「桃さんに聞いたなのです! 付き合い始めたそうですね」
夜に桃さんが来てそう言ってくる。
「ええ、付き合う事になりました」
「………おめでとなのです! という事は、神宮寺さんのパパになるなのですね!」
「………そうなるんですかね?」
一応神宮寺さんの方が年上なのだが。
「雄一さん」
声がした方を見ると、神宮寺さんが立っていた。
「お母さんと付き合う事になったそうですね」
「そうですね」
「なら私のパパになるんですね」
「そうなるんですかね?」
「退院したら思いっきり甘えても良いですか?」
「何言ってやがるんですか? このお嬢様」
文美さんは呆れながらそう言う。
「………考えておきますね」
「その返答で満足ですわ」
そう言い神宮寺さんは帰って行った。
「私もそろそろ帰るなのです! お大事なのです!」
そう言い文美さんも帰って行った。
「さてと誰もいなくなってしまったか」
後は寝るだけだが。
「まだ眠くないから、本でも読むか」
俺は文美さんが持ってきた本を読み始める。
「ふむ、恋愛初心者の本か」
気を使わせてしまったかな?
読んで頂きありがとうございます。