美人ルート編第14話俺と美人と卒業式前編
すいません大分遅くなりました美人ルート第14話です。
「何でだろう負ける気が全くしないなあ」
卒業式の日の朝、学校に向かう途中美人がいきなりそう言う。
「でしょうね昨日の時点で私、兄、文美さんの三人相手に引き分けですから」
「凄いよな〜美人」
「皆のおかげだよ」
美人が笑顔でそう言う。
「おっと校門についたね」
どうやらいつの間にか校門についたようだ。
「それじゃあ私はこっちだからまた後でね」
そう言い美人は体育館の方に向かった。
「俺達も教室に向かうか」
「そうだな」
俺と優は教室に向かった。
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「雄一さんお久しぶりです!」
教室に向かっていると、俺を呼ぶ声がしたので振り向くと、水瀬さんが手を振りながら走って来ていた。
「やっぱり美人の相手は貴女だったんですね」
「はい………美人?」
「ああ、俺月下美人と付き合っているだ」
「………やっぱりそうですよね、遊園地で仲良くデートしてましたし」
何故か水瀬さんはしょんぼりしていたが直ぐに笑顔になった。
「ではまた後で!」
水瀬さんはそう言い体育館の方に向かって歩いて行った。
「兄よ教室に向かおう」
「………そうだな」
もしかして水瀬さんもと考えたが止めた。
今俺には月下美人という、世界で一番大切な人がいるから。
「全く月下先輩………いや、姉が羨ましい」
優がそう言っていたが、俺には聞こえなかった。
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「さあ! 卒業式が始まって早々ですが、卒業式代表の戦いを開始するなのです!」
「「「うおーーー!」」」
文美さんがマイクを使ってそう言うと、歓声が響いた。
「さあまずは東浦学校の代表は、雄一さんを彼氏にした勝ち組月下美人選手です!」
「「「羨ましい」」」
俺と優と文美さん以外全員そう言う。
「対戦相手は信託学園の水瀬芽依選手なのです! ちなみに信託学園顔で卒業式は、明日なので皆で行くなのです!」
「「「は〜い!」」」
歓声ではなく返事が響く。
二人がリングに上がる。
「やあ水瀬さんセレメントパーク以来だね」
「ええ、そうですね今日は勝たせてもらいますよ」
そう言い水瀬さんは構える。
「負ける気ははないから」
そう言い美人も構える。
「二人とも準備は良いなのです?」
審判である文美さんがそう言うと、二人は同時に頷く。
「ではスタートなのです!」
文美さんがそう言った瞬間、二人の拳が激突した。
「うおっ!?」
凄い風圧だ!
「お姉ちゃん! 頑張れ〜!」
俺の隣にいた彩夏ちゃんが大声を出して応援する。
というか凄いな彩夏ちゃんこの風圧中で、大声を出すなんて。
(頑張れ美人!)
俺は風圧で声が出なかった為、美人の勝利を願った。
読んで頂きありがとうございます。