美人ルート編第12話俺と美人と昨日の二人
美人ルート第12話です。
「さてと本日で卒業式に向けた会議は最後ですわ」
放課後の生徒会室にて、何度目かの卒業式に向けた会議が始まった。
ちなみに私は優の格好である。
「月下先輩が羨ましいですネ〜雄一さんという、恋人に送り出されるんですからネ」
俺達の頑張りがあってか皆の記憶に美人と付き合っている事が、段々と認知されていった。
「ねえ優? 雄一さんと月下先輩ってどんな感じなの?」
「千代さん今は会議中ですわよ」
「良いじゃないですか、だってほとんどもう決まってるんですよ! それに会長だって気になってますよね?」
「………まあそうですわね、と言う事で優さん話してください」
会長が私を見てそう言う。
「えっとですねえ」
私はとりあえず昨日あった事を話し始めた。
□□□
「雄一さんあ〜ん」
「あ〜ん」
今俺と美人は作った料理を食べさせ合っていた。
「おいバカップルども、私がいることを忘れるな」
優が睨みながらそう言ってくる。
「おっとすまん優」
「ごめんね優ちゃん」
俺と美人は優に謝る。
「全く気をつけてくれ」
「雄一さん」
美人は俺の頬をすりすりしてくる。
「くおらーーー!?」
優がブチ切れた。
「どうしたんだ優?」
「落ち着け優ちゃん」
「誰のせいだと思っている!?」
「「?」」
「首を傾げるな!?」
□□□
「と言う事があったな」
しかし何度考えても、優が怒った理由が分からなかった。
「「「………」」」
三人は口から血が垂れていた。
「だ、大丈夫か三人とも?」
「ええ、大丈夫ですわ………それよりも行く所ができましたわ二人も行きますか?」
「「行きます」」
「何処に行くつもりですか?」
私は三人の前に立ちふさがる。
「優さんを困らせているようなので、美人さんにお話にに行こうと思いますわ」
「私に何かようかな?」
振り向くと月下先輩がいた。
「あら丁度良い所に来ましたわね美人さん」
「駄目じゃないですか優を困らせたら」
「そうですネ!」
「ふむ、私と雄一さんがどんな感じか優ちゃんに、聞いて恐らくだが昨日の事を言ったのかな?」
(何でわかったんだ?)
「当たりのようだね、まあ目の前で男と………しかも大好きなお兄ちゃんといちゃいちゃしたら怒るよね優ちゃんごめんね」
そう言って月下さんは頭を下げる。
「大丈夫ですよ」
「………はあ優さんが許したら、私達は何も言えないですわね会議の続きをしますわよ」
会長がそう言い何故か月下先輩を、含めたメンバーで会議が再開した。
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