美人ルート編第5話俺と美人と失恋
美人ルート第5話です。
「お兄ちゃん、お姉ちゃんを部屋に運んだよ」
彩夏ちゃんが戻って来てそう言う。
「お疲れ様彩夏ちゃん」
「………ねえお兄ちゃん僕言いたい事があるんだ」
彩夏ちゃんが真剣な顔でそう言う。
「何かな? 彩夏ちゃん」
「僕もお姉ちゃん同様、お兄ちゃんの事が好きです!」
「………」
彩夏ちゃんにも告白されてしまった。
「ごめんね」
「………自分の気持ちに区切りをつける為に、告白したんだよお兄ちゃんありがとう部屋に戻るね」
そう言い彩夏ちゃんは、部屋に戻って行った。
「………」
もし俺が美人では無く彩夏ちゃんを、誘っていたら変わっていたのだろうか?
「考えるのは辞めよう」
「何を辞めるんだい?」
振り向くと美人がいた。
「何でも無いよ」
「そっか………今日は泊まっていってね」
美人がそう言ってくる。
「そうですねじゃあ文美さんに、連絡してきますね」
そう言い俺は文美さんに、連絡する為部屋を出て行った。
□□□
「連絡終わりました」
俺は連絡が終わり居間に戻った。
「ふむでは私の部屋に行こう」
「………はい?」
付き合いだしてまだ一日も経ってないぞ。
「まだ早いと思いますが」
「一緒に寝てくれないの?」
美人が悲しそうな顔になった。
「変な事しないですよね?」
「抱きついて匂いを嗅ぐくらいだよ!」
「十分変な事する気満々じゃあないですか!?」
「そんな事無いよさあ行こう!」
美人は俺の手を掴んで部屋に連れて行った。
□□□
「雄一さん」
今美人のベッドの上にいる。
美人は俺のお腹に顔をすりすりさせていた。
「美人くすぐったい」
「すりすりすりすり」
「聞いてないなあ」
まあ可愛いから良いか。
「ねえ雄一さん」
「何だ美人」
「私のこの関係しばらく秘密にしようと思っている」
「………その方が良さそうですね」
バレたらヤバそうだからなあ。
「それに私はもうすぐ卒業だからね、余り大事にしたくない」
「………」
そうか、そう言えば卒業式まで後一ヶ月位か。
「会えなくなっちゃいますね」
「いや、近くの東浦大学に行くからいつでも会えるよ」
「そうなんですね」
安心した。
「雄一さんなら何時でも、会いに来てください」
「迷惑にならないか?」
「ならないよ」
美人は断言した。
「ありがとう」
「いえいえ、さあ遅いからもう寝よう………お休み雄一さん」
「お休み美人」
俺達は寝始めた。
読んで頂きありがとうございます。




