第27話俺と会長?
27話です。キャラ崩壊注意です。
「何処もおかしくないな」
俺は今、居間の扉の前で最終確認をしていた。
「何も問題ないなじゃあ入るか」
トントン
「神宮寺さん入りますね」
入ることを伝えたが反応がない。
「? 入りますね」
俺はそう言って扉を開けた。
「あれ? いない神宮寺さん?」
俺は周りを見渡す。
「じんぐう「しゅき!!」ぐふっ!?」
いきなり俺の前に何かが下り立ち、凄い勢いで抱きついてきた。
「いてて何が?」
「おにいしゃま~」
「!?」
俺はビックリして顔を上げる、見ると神宮寺さんがお腹の所で頬をすりすりしていた。
「あの? じんぐう「さやかってよんでくれなきゃやだ」はい?」
何を言っているんだこの生徒会長?
「じんぐう「さやかってよんでくれなきゃくちにきすするよ」わかった沙耶香」
今俺はマウントポジションを完全に取られている。
逆らうとキスへ一直線だ。
「ぶ~おにいしゃまのけち! でもそんなおにいしゃまがしゅき~」
そう言うと神宮寺さんは、上がって来て俺に頬擦りをし始めた。
女の子ってすっごい良い香りがする………ってそうじゃなくて!?
「沙耶香ストップ!?」
「いやだ! やめない!」
そう言って頬擦りを続ける。
かちゃ
「ただいまなのです! ゆうい………」
学園長が帰って来た。
「何をやっているのですかこのメス猫が!?」
「きゃいん!?」
学園長は助走をつけ思いっきり神宮寺さんを蹴った。
蹴った衝撃で俺から手を離し、会長は壁に激突した。
□□□
「それで? 何か申し開きは?」←ヒデミの時以上に切れている。
「………」←雄一に向かって土下座をしている(膝には大きな石がのっているのだが、器用にしている)
ちなみ石には私は駄目な、生徒会長ですと書かれている。
「あ、はは」←苦笑い。
どうしてこうなった?
「あの? ………神宮寺さんさっきのあれは何でしょうか?」
俺が恐る恐る聞く。
「………あれは私の悪い癖ですわ」
「悪い癖ですか?」
「想いを寄せている殿方が近づいて来るのを感じると、冷静さが失われ精神が幼児化してしまうんですわそのせいで、何度も殿方にあんなことを………」
そうかだからあんなに、優の時に一緒にいてほしいと頼んできたのか。
「学園長石を退かしますよ」
神宮寺さんは驚いた顔をしていた。
「雄一さんは甘いなのです!」
「今回のこの件優を部屋に戻らせた俺に責任が、ありますそれに俺は怒ってないです」
そう俺が言うと学園長はため息をつき。
石を退かした。
「あの………その雄一さん………どうして許してくれたんですか? 普通なら、嫌われても仕方ない事を私はしたんですよ」
神宮寺さんが恐る恐る聞いてきた。
「さっきもいった通りこの件は、俺が悪いです………それに」
俺は神宮寺さんを優しく抱きしめた。
「ふえっ!?」
「妹がお世話になっている人を俺は、嫌いになれませんむしろ感謝します」
そう言って俺は神宮寺さんの頭を撫でた。
「ふえーーーん!?」
神宮寺さんは泣き出した。
俺は神宮寺さんが落ち着くまで頭を撫で続けた。
□□□
「お見苦しい所をお見せしましたわ!」
泣き終わった後、すっかりいつもの神宮寺さんに戻っていた。
「やっぱり俺は元気な神宮寺さんが好きだな」
「ふえっ!?」
「ちょっ!? 雄一さん何を言っているなのです!?」
ん? 俺なんか変な事言ったか?
「すすす好きって!? ………きゅう」
バタン!と神宮寺さんは、顔を真っ赤にして倒れた。
「ちょっ!? 神宮寺さん!?」
「ぐへへ、雄一さんに好きって」
神宮寺さんはメチャクチャだらしない、顔をして気絶していた。
「とりあえずベッドに連れていきましょう!?」
「全く完全にノックアウトなのです!」
学園長は何やら呆れていたが、俺は神宮寺さんをベッドのある部屋に運んだ。
しばらくして神宮寺さんは、目覚めご機嫌な様子で家に帰っていった。
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