第26話俺会長を家に呼びます
26話です。
「ごめんなさい優さん」
朝学校に登校すると、校門にいた会長に謝られた。
何事ですか?
「会長いきなり謝られても、何の事か分からないですよ?」
「そうでしたわどうやら実は警官隊から、貴女の情報が漏れたみたいですわ」
なるほど警官隊のトップは、会長のお婆さん身内がトップをしている組織が情報を、漏らしてしまったことを気にしているらしい。
「会長が悪いわけではないんですから、気にしなくても大丈夫ですよ」
「それでは私の気が、すみませんわ! 何かしてほしい事はありませんか?」
そう言われましても………そうだ。
「じゃあ会長兄に会ってください」
「はい! ………えっ?」
会長は予想外の事を、言われた為かポカーンとする。
「会うのは今日の放課後で、大丈夫ですか? 兄も会長には会いたいと言っていたので」
「え、あ、はい」
「では私が教室へ迎えに行きます」
そう言って私は会長の横を通り校内に入る。
「………えっーーー!?」
朝から会長の絶叫した声が校内に響いた。
□□□
「失礼します会長お迎えに来ました」
私は会長がいるクラスに来ていた。
私が教室に入っていくと他の先輩方は、優ちゃんだ! 何か、神宮寺さんに用事かな? とか優お姉さまと言っていた。
と言うか一部の先輩方貴女方の方が年上なんですから、お姉さまと言うのは止めてください!
「ま、ま、ま、待っていましたわよ優さん」
「それでは、行きましょう会長」
「は、は、は、はい!」
会長はメチャクチャ緊張しているようで、同じ手と足を出しながら歩いていった。
□□□
「では兄を呼んで来ますので、会長待っていてください」
「は、は、は、はい! 待っておりますわ!」
家についた後会長には、居間で待ってもらうことにした。
「あ、会長言い忘れていましたが兄には、二人っきりで会ってもらいますから」
「………はい?」
「では会長私はこれで、また明日学校で」
そう言って私は部屋に戻ろうとする。
「待ってくださいまし~!?」
ガシッと会長に足を捕まれる。
「何ですか会長? これから私忙しいですよ」
「お願いします優さん! 一緒にいてくださいまし! 雄一さんと二人っきりで、会うなんて………無理無理無理絶対に無理ですわ!?」
会長は涙目でそう言ってきた。
「会長私を妹にするって言っていたじゃないですか? 二人っきりで、会えないとそれは無理じゃないですか?」
「そうですけど………二人っきりだと、理性が吹き飛びそうで怖いですわ」
ああ、なるほど。
「耐えてください」
「貴女は鬼ですの!?」
会長が涙を流しながらそう言う。
「大丈夫ですよ会長、兄は心が広いですから」
「………本当にですか?」
「本当ですよ、だから足から手を離してください」
「ああ、私ったら優さんごめんなさい」
そう言って会長は俺の足から、手を離して立ち上がった
「では、兄を呼んで来ますね」
「はい!」
会長も納得してくれたので、私は着替えに部屋に戻った。
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