メアリールート編第8話俺とメアリーと藤森さんとの戦い
すいません大分遅くなりました。メアリールート第8話です。
「さあ、メアリー! 勝負よ! 私が勝ったら、雄一さんと、別れてもらうわよ!」
体育館に、出来たリングの、上にて藤森さんが、メアリーを、指差しながら、そう言う。
「勝負はしますが、別れるつもりは、無いネ!」
メアリーは、力強くそう言う。
「分かってないわね、メアリー………私ごときに、負けるようじゃあ、雄一さんを、守れるわけないでしょう!」
そう言い、藤森さんの、殺気が膨れ上がる。
「なるほどネ、理解したネ!」
そう言い、メアリーは、リングに上がる。
「二人とも、準備は良いかい?」
月下さんが、リングの上で、そう言う。
どうやら、月下さんが、審判のようだなあ。
「準備は大丈夫ですヨ!」
「もちろんです」
「では………スタートだ!」
月下さんは、合図して、リングから、離れる。
「「はあ〜!」」
お互い突っ込む、メアリーと、藤森さんの、拳が激突した。
そして、二人とも後方に、吹っ飛んだ。
「せいや!」
「はあ!」
直ぐにお互い、距離を詰めて、再び拳が激突した。
そしてまた、後方に吹っ飛ぶ。
「せいや!」
「はあ!」
三度目の拳の、激突が起きる。
「………」
これ、勝負つくのか?
□□□
「「はあ………はあ………はあ」」
二人とも、大の字で倒れていた。
「引き分けだね………試合終了!」
「一番つまらない、結果になったな」
隣を見ると、いつの間にか、桃さんがいた。
「………」
桃さんは、リングに上がって行った。
「おい藤森」
「………何ですか?」
「二週間後、また太刀川と戦え、私が鍛えてやる」
「………はい?」
いや、それって!?
「それは、ズルじゃないですか!?」
「悪いけど雄一君、どんな手を使っても、別れてもらうわよ」
そう言い、桃さんは、藤森さんを背負い、消えていった。
「メアリー! 大丈夫か!」
俺はメアリーに、駆け寄る。
「雄一さん、ごめんネ………引き分けちゃったよ」
メアリーは、申し訳なさそうに、そう言う。
「謝らなくても良い、家に連れて行くからな」
俺は、そう言い、メアリーを背負う。
(文美さんの、家は駄目だな、行くならメアリーの、家だな)
俺は、メアリーの、家に向かった。
□□□
「メアリー、俺が鍛えてやる」
「絵っ!?」
傷を手当しながら、俺がそう言うと、メアリーは、驚いた。
「藤森さんを、鍛えるのは、桃さんだ、闇雲に鍛えてもおそらく、勝てないな、だから俺が鍛える」
「という事は、鍛えてる間は、雄一さんと、二人って事ですカ!?」
「えっ? ああ、そうなるな」
「やるですよ!」
メアリーは、勢いよく立ち上がる。
「言っとくが、メアリー、俺はスパルタだぞ、何故なら負けたら、駄目な戦いだからだ」
「分かってるネ!」
こうして俺は、メアリーを、鍛える事となった。
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