第232話真子対彩夏ちゃん
すいません遅くなりました。232話です。
「よろしくね! 真子お姉ちゃん!」
「よろしくね、彩夏ちゃん」
二人がリングの上で、そう言った。
「月下先輩、彩夏ちゃんの実力は、どうですか?」
私は、そう聞く。
「正直彩夏の、実力じゃあ、真子には、勝てないかな」
「そうですか………」
「お二人とも、構えてください」
審判の人が、そう言い、二人は構える。
「では、スタートです!」
「「………」」
二人は、動かない。
「どうしたの? かかって来ないの?」
真子はそう言う。
「………」
「じゃあ、こっちから行くね! 奥義、影移動!」
真子は、消えた。
「消えた!」
私は、驚いた。
「奥義、影撃!」
「くうっ!?」
彩夏ちゃんの影から、真子が現れ、一撃を与えた。
「何ですか、あの技?」
「奥義、影移動は、影の中に入り、影の中を、自由自在に、移動する奥義だよ」
月下先輩が、そう説明してきた。
「凄い奥義ですね」
「しかもあの奥義は、必ず死角から、必ず現れる、オプションつきですわ」
「それってずるくないですか?」
「ルール違反では、無いよ」
「………まあ、そうですね」
「くはっ!?」
「彩夏ちゃんは、真子の一撃を、もろにくらう」
「はあ………はあ………はあ」
彩夏ちゃんは、ボロボロになっていた。
「彩夏ちゃん、降参してください」
真子は、彩夏ちゃんに、そう言う。
「まだまだ、これからだよ!」
彩夏ちゃんは、そう言い、真子の後ろに、瞬間移動した。
「はあーーーーー!」
真子に向かって、拳を繰り出すが、真子に受け止められる。
「はあ!」
真子は、彩夏の腹に向かって、拳を叩き込む。
「か………はあ」
彩夏ちゃんは、気絶した。
「勝負あり! 勝者小鳥遊真子!」
「うおーーーーー!」
歓声が響いた。
「さて、これで明日の準決勝で、戦うメンバーが、決まりましたわね」
「………そうだね」
会長が、そう言うと、月下先輩は、複雑な顔を、しながらそう言う。
「優ちゃん、明日は勝たせてもらうよ」
月下先輩は、私を見てそう言う。
「私も負けるつもりは、ありません」
「そうか、それじゃあ、また明日、リングの上で会おう」
月下先輩は、そう言い、帰って行った。
「私も帰るか………それでは会長、また明日」
私は、そう言い、帰って行った。
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