第211話俺と集団幻覚中編
すいません遅くなりました。211話です。
「はふん」
パタリ
女子生徒は、幸せな顔をしながら、気絶した。
「後、何人いるんだ?」
先ほどから、女子生徒に、俺の匂いを、嗅がせている。
おそらくだが、もう百人位には、嗅がせていると思う。
「おお! 雄一さん!」
そんな事を、思っていると、月下さんが、やって来た。
「月下さん! その様子だと、貴女は大丈夫ですねえ」
「うん、私は雄一さんの、護衛で会ってるからだよ、それより沙耶香が、大変なんだ」
「神宮寺さんがですか? 直ぐに行きます」
「ちょっと待った」
月下さんが、神宮寺さんの所へ、向かおうとする、俺達を止める。
「どうしたんですか? 月下さん?」
「雄一さん、沙耶香の所には、君一人で行ってほしい」
「………了解です。皆ここで、待っていてね」
「了解だ、兄よ」
「気をつけて、行って来てください、雄一さん」
「月下先輩、何故雄一さんだけに、行かせるネ?」
「メアリーさん、そこは聞かないでくれ、いろいろあるから………雄一さん言い忘れてたけど、沙耶香は、生徒会室にいる」
月下さんが、神宮寺さんのいる場所を、俺にだけ聞こえる声で、そう言ってくる。
「分かったネ! 雄一さん頑張ってネ!」
「行ってきます」
俺は、生徒会室に、向かった。
□□□
「バブー!」
「うん、月下さんが、一人で行ってと、言った時から、予想はしていたよ、神宮寺さん」
神宮寺さんは、赤ちゃん化していた。
「おいで~沙耶香」
俺がそう言うと、神宮寺さんは、こちらを向く。
「バブー!」
「ぐはっ!?」
神宮寺さんは、物凄いスピードで、俺に突撃して来た。
「ペロペロペロペロ」
神宮寺さんは、俺の上に覆い被さり、顔を舐めてくる。
「ちょっ!? 神宮寺さん!?」
「バブー!」
次に神宮寺さんは、首下まで下がり、俺の匂いを嗅いできた。
「くんかくんかくんかスーハースーハースーハーくんかくんかくんかスーハースーハースーハーくんかくんかくんかスーハースーハースーハー」
「嗅ぎすぎですよ!?」
□□□
「ふう~スッキリしましたわ~」
暫くすると、神宮寺さんは、満足したのか、俺から離れた。
俺は立ち上がる。
「あれ、雄一さん何故ここに?」
神宮寺さんは、俺に気づいて、声をかけてくる。
「神宮寺さん、歩きながら、説明しますので、行きましょう」
俺と神宮寺さんは、皆が待っている所へ向かった。
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