第196話俺とT国トップの令嬢後編
すいません遅くなりました。196話です。
「雄一さん、そちらに座って下さい」
小鳥遊さんに、そう言われ、俺は着席する。
「では、早速ですが、本題に入りますね………雄一さん貴方、女子高に来ていただけませんか?」
「………はい?」
予想外の事を、言われたなあ。
「正気ですか、真子さん? わざわざ雄一さんを、狼の群れの中に、突撃させるつもりですか?」
「あら、東浦学校も、似たような環境じゃあないですか」
ふむ、確かに。
「確かに、そうですが、セイレイト女学院の方々は、男性に慣れているんですか?」
神宮寺さんが、そう聞く。
「ええ、雄一さんの、写真を全員に、見せて慣れてもらいました」
「ちょっと待ってください、俺の写真を見せたんですか?」
「ええ、最初の頃私も、含めて雄一さんの、写真を見るたびに、鼻血を吹き出していましたね」
「………」
それは、言わないで下さいよ。
「雄一さん。行かない方が、良いと思うなのです」
文美さんが、小声でそう言ってくる。
「確かにそうですね」
「雄一さん。ご安心ください、写真で皆鼻血を、吹き出さなくなっているので!」
聞こえたのか、小鳥遊さんが、そう言ってくる。
「写真を見るのと、本人を見るのは、まるで違いますわよ」
神宮寺さんが、そう言う。
「………私は、大丈夫でしたよ」
「貴女だけが、大丈夫なだけかも、しれませんわ」
「雄一さん。どうするなのです?」
俺は、しばらく考える。
「じゃあ、こうしましょう、行って一人でも、鼻血を吹き出したら、俺は帰ります。それで良いと思います」
「なるほど………それで良いですわよね、真子さん?」
「はい、大丈夫ですよ、では早速向かいましょう!」
小鳥遊さんが、そう言い、俺達はセイレイト女学院に、向かった。
□□□
「到着しました」
とても、綺麗な校舎だった。
「ごきげんよう、まな………あら!」
一人の女子生徒が、俺を見て、近づいて来る。
「ご、ご、ご、ごきげんよう!」
「ごきげんよう」
俺は、そう言い、にこりと笑う。
「!?」
女の子は、鼻を指で摘まみながら、走って行った。
「………あの、小鳥遊さん?」
「気にせずに、行きましょう!」
「いや、明らかに、鼻血を吹き出しかけてたなのです」
「気のせいです!」
「………」
不安だなあ。
「とにかく、学校に入りましょう!」
とりあえず、俺達は、学校に入って行った。
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