第192話俺と隣国の姫後編
すいません大分遅くなりました。192話です。
「………失礼ですが、会ったばかりの、男を国に連れて行くんですか?」
俺は、そう聞く。
「当然じゃ! 妾が、気に入ったからのお」
「すいませんが、お断りします」
「ほう? 何故じゃ?」
「まだ何も、貴方の事を、何も知らないからです」
「なるほどのお………ますます、そなたの事が、欲しくなったぞ! 雄一!」
この世界に来て、初めて呼び捨てで、呼ばれたなあ。
「雄一さん。帰るなのです!」
俺がそんな事を、考えていると、文美さんに、服の袖を、引っ張られながら、そう言われた。
「ちょっと、待つのじゃ、チビッ子」
「チビッ子じゃあ、ないなのです!」
文美さんは、そう言う。
「雄一確認じゃが、妾の事を、もっと知ってくれたら、国へ一緒に帰ってくれるのか?」
「プラス、貴女の事が、好きになればですかね」
「その言葉、忘れるなよ、では今日は、もう帰ってもらって、大丈夫じゃ!」
「雄一さん。さっさと、帰るなのです!」
「雄一様、この後は、お暇ですか?」
ティスさんが、そう聞いてくる。
「暇ですが………もしかして」
「はい、この近くに、戦える場所があるので、そこで勝負しませんか?」
「嫌です」
「何故です!?」
「これ、ティス、無理強いをしてはならぬぞ」
ミルス姫が、そう言う。
「ですが、ミルス姫様、雄一様は、相当な実力者と、聞いております。武人としては、戦いたいのが、本能です!」
「雄一よ、すまぬが、ティスと戦っては、くれぬか? こう言い出したら、聞かぬゆえになあ」
ミルス姫は、そう言う。
「はあ~」
俺は、ため息をし。
「分かりました」
「では、早速向かいましょう!」
そう言い、ティスさんは、部屋を出て行く。
「どれ、妾も雄一の実力が、気になるゆえ、ついて行くのじゃ!」
ミルス姫も、部屋を出て行く。
「良かったなのです? 雄一さん?」
「良かったのかと、言われましても、このままだと、永遠に言われると、思いまして」
「なるほど、それじゃあ、行くなのです!」
俺と文美さんは、戦える場所へ向かった。
□□□
「さあ! 雄一様! 正々堂々、勝負いたしましょう!」
ティスさんは、そう言って構える。
「………」
俺も構える。
「両者準備は、良いか?」
ミルス姫が、そう聞いてきたので、俺は頷く。
「では、両者始め!」
「はあ!」
「やあ!」
俺とティスさんの拳が、激突し戦いが、始まった。
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