第17話俺学園長と家デートします後編
17話です。
チャリンチャリン
「いらっしゃい文美ちゃん待って………」
高級そうなレストランに入って、すぐ赤い髪の女の人が出てきた。
あれ? 俺を見て固まってる?
「………文美ちゃん」
女の人が学園長の肩にぽんと手を置き。
「誘拐は犯罪よ!?」
「誘拐何てしてないなのです!?」
誘拐と言われ学園長はツッコミを入れた。
「あの? 学園長俺が一緒に来ること、伝えてなかったんですか?」
「伝えたなのです! 旦那と一緒に来ると!」
「いや旦那ではないだろせめて同居人だろ」
「同居人!? 文美ちゃんどういうことなの説明しなさい!? 旦那と、一緒に来るのは嘘だと思ってたけど、こんな可愛い子と!? ごめんね可愛い子ちょっと文美ちゃんをおしお………間違えた話し合いしてくるから、ちょっと待っていてくださいね」
「今お仕置きって言いかけたなのです!?」
「いいから来なさい!?」
そう言って赤い髪の女の人は、学園長を引き摺って行った。
□□□
「うう酷い目にあったなのです!」
「文美ちゃんが悪い」
しばらくしたら二人一緒に出てきた。
「ごめんね待たせて私は篠田雪野文美ちゃんとは、友達だよ」
「俺は坂本雄一ですよろしくお願いします」
俺と篠田さんは握手をした。
「男の子と握手できた! もうこの手洗わない!?」
「いや貴女料理人だろ洗ってください」
衛生的な意味で。
「雪野ちゃん、雄一さんもお腹がすく頃なのです!」
学園長に言われ時計を見ると13時を過ぎていた。
「もうこんな時間か篠田さんお願いします」
「了解! いや~こんな可愛い男の子の為に、料理を作れるなんて私は幸せ者だよ」
そう言って篠田さんは厨房に入っていった。
□□□
「もう行っちゃうのかい?」
昼食を食べた後篠田さんは寂しそうに聞いてきた。
今は関係ないがステーキ美味しかったです。
「そうですね残りを案内してほしいからですね………まあいつの間にか、デートになっていましたが」
俺がそう言うと篠田さんは学園長を睨んだ。
学園長は俺の背中に隠れる。
「だって雄一さんとデートがしたかったなのです!」
俺の背中に隠れながらそう言った。
篠田さんはため息をつき。
「はあ気持ちは分からんでもない、じゃあ雄一君今度はお姉さんとデートしよっか」
篠田さんがそう言うと学園長は、俺と篠田さんの間に立つ。
「何を言い出すなのです!?」
「あら良いじゃない私だって雄一君とデートしたいわ」
「駄目なのです!?」
「文美ちゃんに決定権は無いでしょう? それに雄一君だって、文美ちゃんみたいなチビッ子よりも大人のお姉さんの方が、良いに決まっているわ!」
「何ですってーーー!?」
二人の言い争いが始まった。
学園長怒りすぎてなのです! って言ってないし。
「はあ~」
ついため息が出てしまった。
二人の言い争いは夜まで続き、家の案内は終わってしまった。
帰る時篠田さんに、携帯の電話番号を書いた紙を渡された。
その時の学園長は篠田さんを、めっちゃ睨んでいた………本当に友達かこの二人? 何にせよ締まらないかたちで、俺の休日一日目は終わった。
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