第179話俺と茶髪の女の子後編
すいません大分遅くなりました。179話です。
「所で、二人はどういう関係なの?」
ジェインちゃんの家に、入り俺はそう聞く。
「同じ東浦中学に、通っていて一緒のクラスだよ、雄一お兄ちゃん!」
ジェインちゃんは、そう言う。
「あれ? この前、行った時、ジェインちゃんって、いたっけ?」
俺は、そう聞く。
「いなかったよ、ジェインちゃんは、先週、留学してきたんだよ」
なるほど、だからいなかったのか。
「所でお兄ちゃん。聞きたいことが、あるんだけど、良いかな?」
「何?」
「いつの間に、ジェインちゃんの、お兄ちゃんになったのかな?」
目のハイライトを、消してそう言う。
「えっと………なってないよ」
「じゃあ、何でジェインちゃんは、お兄ちゃんって、読んでるの? 僕知りたいなあ~」
「………事情を話すね」
俺は、彩夏ちゃんに、事情を話す。
「そっか………ジェインちゃん。お仕置きが、必要みたいだね」
「何でかな~? そっちこそ、私のお兄ちゃんを、奪おうとするなら、容赦はしないよ」
ジェインちゃんが、そう言った瞬間、二人の拳が激突し合う。
俺はその衝撃で、吹っ飛びそうになる。
と言うか。
「彩夏ちゃんも、強いなあ!?」
流石月下さんの妹である。
って、感心してる場合じゃねえ!? 二人を止めないと!
ドン! チュドーン! バーン!
「………誰か呼ぶか」
この戦い、俺では止められないと、思いポケットに、ある携帯電話で、連絡をする。
「雄一さん! 今どこだい!」
月下さんは、ワンコールで、出てくれた。
声からして、相当焦っているようだった。
「ジェインちゃんの、家って言えば、分かりますか?」
「コーカス家の家か! 直ぐに行く!」
そう言って電話が、切れる。
俺は、戦闘をしてる、二人を改めて見る。
「そこらじゅうに、穴が出来てるなあ」
直すのに、いくらかかるんだろう? と言うか、彩夏ちゃんって、結構強いんだ。
俺は、月下さんが、来るまで、そんな呑気な事を、考えていた。
□□□
「それで? 何か言うことは、あるかい? 二人とも?」
「「ごめんなさい」」
月下さんは、来た瞬間、二人に拳骨をし、止めた。
ちなみに、二人の頭には、大きいタンコブが、出来ていた。
「全く………所で、ジェインちゃん、君がエビエスレイカの、メンバーってのは、本当かい?」
「うん! そうだよ~!」
「そうか、聞きたいことがあるから、ちょっとお話良いかい?」
「うん!」
「ありがとう、じゃあね、雄一さん。彩夏は、雄一さんの護衛を、お願い」
「了解!」
「さよなら、月下さん。ジェインちゃんも、バイバイ」
「じゃあね! 雄一お兄ちゃん!」
俺は、彩夏ちゃんに、護衛されながら、家へ帰って行った。
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