第178話俺と茶髪の女の子中編
すいません遅くなりました。178話です。
「ここは、どこだ?」
どうやら、食堂から、どこかの庭に、瞬間移動したみたいだな。
「ようこそ、雄一お兄ちゃん!」
「!?」
俺は、声のした方を向く。
「食堂で、転んでた女の子?」
「はい! そうですよ~! 私は、エビエスレイカに、所属している、Jだよ~!」
「!?」
俺は、すぐに立ち上がる。
「俺を、ここに移動させて、どうするつもりですか?」
「頼みがあるだけだよ~! 後、私雄一お兄ちゃんよりも、年下だよ!」
「そうなの?」
驚いたなあ。
「それで、俺に頼みたい事って、何かな?」
「私のお兄ちゃんに、なってほしいの!」
「お兄ちゃんに? どうして?」
「私、雄一さんみたいな、お兄ちゃんが、欲しかったの~! だからお兄ちゃんになって欲しいの~!」
「なった場合、俺はどうなるのかな?」
俺は、そう聞く。
「一生私の家で、暮らしてもらうの~!」
「ごめんね、俺はお兄ちゃんには、なれないかな!」
俺は、そう言い、逃げ出す。
「もしかして、鬼ごっこ! わ~い雄一お兄ちゃんと、鬼ごっこだ~! 待て~!」
Jちゃんは、俺を追いかけてきた。
俺は後ろを見る。
(ヤバいなあ、このままだと、追い付かれる)
Jちゃんは、もう少しで、俺に手が届く、位の所まで、距離を詰めていた。
「あはは! もう少しで、雄一お兄ちゃんを、手に入れられるよ!」
「こうなったら!」
俺は、大きくバク宙をする。
「ありゃりゃ」
Jちゃんは、反応出来ずに、俺の大分前で、止まる。
「それじゃあね!」
俺は、再び逃げ出す。
「待て~!」
再び鬼ごっこが、始まる。
□□□
「追い詰めたよ、雄一お兄ちゃん!」
俺は、Jちゃんに、追い詰められた。
(万事休すか………)
俺は、目をつぶる。
「あれ? ジェインちゃん? 何してるの?」
聞き覚えのある声が、したので、目を開ける。
「彩夏ちゃん?」
そこには、月下さんの妹の、彩夏ちゃんがいた。
「あれ? お兄ちゃん、どうしてここにいるの?」
「えっと、ジェインちゃんに、連れてこられたと、言えば良いかな?」
「またなの、ジェインちゃん!」
「また?」
「ジェインちゃんは、気に入った人を、連れてきちゃうんだよ!」
「なるほど、ちなみに、フルネームは何?」
「ジェインコーカスだよ!」
「そっか」
「自己紹介してなかったの? とりあえず、ジェインちゃんの家に、入ろう!」
とりあえずJちゃん………では無く、ジェインちゃんの家に、入って行った。
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