第176話俺とI
すいません大分遅くなりました。176話です。
「今日は、何事も無く、学校に到着したなあ」
「そうだな、兄よ」
「でも、油断しちゃ駄目よ、昨日学校内で、接触されたんだから」
「それ聞いた時、驚きましたよ、大胆な事をしますよね」
本日の護衛は、桃さん、白井さんの二人だ。
「じゃあ、俺は保健室に、行くから、優また後でな」
「うむ、ではまた後でな」
そう言い、優は教室に向かった。
「雄一君。改めて聞くけど、Iに、本当に、言うつもりなの?」
桃さんが、真面目な顔をして、そう聞いてくる。
「はい、言いますよ」
ちなみに、東浦学校の皆は、俺の過去は、全員知っている。
「何を言うんですか?」
他校の生徒である、白井さんは、どうやら、知らないようだ。
「説明しますね」
俺は白井さんに、自分の過去を、話した。
「というこ………うおっ!?」
白井さんから、殺気が溢れ出す。
「雄一さん。その馬鹿二人の、墓はどこですか?」
「………それを聞いて、どうするんですか?」
「叩き壊しに、行きます」
「てい!」
「あいた!?」
桃さんが、白井さんに、チョップをする。
「桃さん! 何するんですか!?」
「落ち着け、確かに最低の親だが、その二人が、雄一君を、生まなかったら、今は無いぞ」
「そうですね、そこは感謝してますね」
「それにだ、雄一君の様子を、見ると恨んで無いんだろ、親を」
「はい」
俺は頷く。
「………雄一さんって、本当にお人好しですね」
白井さんが、呆れながら、そう言う。
「それが、俺ですから、では保健室に、行きましょう」
「「はい」」
俺達は、保健室に向かった。
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「おはようございます!」
俺は、そう言い、保健室に、入って行く。
「来たわね、雄一君」
保健室に、入るとIさんがいた。
「雄一さん。下がってください」
白井さんが、俺の前に立つ。
「どういうつもりだ、こんな朝っぱら、しかも保健室に、いやがって」
「雄一君に、昨日の回答を、聞きに来たの」
「なるほど、俺の過去を、話す必要が、ありますが、良いですか?」
「もちろんよ」
俺は、Iさんに、過去を話した。
「そう………そんな事があったの」
「はい、出身地を、偽造したのは、その事が、社会にバレない為ですね」
俺は、嘘を言ったが、実際問題、この事が、世に出回ると、女性の地位が、危うくなる。
「教えてくれて、ありがとう、それじゃあ、警官隊に、連れてって」
Iさんは、そう言う。
「分かった。一応聞くが、良いんだな?」
「ええ、もちろん」
「雄一君。Iを警官隊に、連れて行く」
「分かりました」
「雄一君。貴方を、知れて良かった」
そう言って、Iさんは、桃さんに、連れていかれた。
「………本当に、洗脳する集団なのか?」
俺は、そう思ってしまった。
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