第16話俺学園長と家デートします前編
16話です。今回は、前編、後編に分けます。
「スゥ………スゥ………スゥ」
「………」
学園長が寝ている。
今日は一緒に寝る事を許可した。
ちなみに理由は。
「お兄ちゃんは私を見捨てたなのです! 罰として、私と一緒に寝るなのです!」
そう言って俺の布団に潜り込みお腹に乗ってきた。
なので仕方なく許可を出した。
「さてと今日はどうするか?」
今日は土曜日この世界に来て初めての休みだ。
「それならこの家の中を案内するなのです」
学園長が目を擦りながらそう言ってきた。
時計を見ると朝の6時30分だった。
「じゃあそうしますか」
「やったなのです! 雄一さんとお家デートなのです!」
家の中を案内するのはデートと言うのだろうか? 後ここは、家と言うより城です。
□□□
「さあ雄一さん行くなのです!」
朝食を食べた後学園長の案内で家(城)を探索している。
「あの? 学園長?」
「はいなのです!」
「何故恋人繋ぎ何ですか?」
「デートだからなのです!」
これ以上突っ込むと面倒なことになりそうだな。
「まずはシアタールームなのです!」
そう思っていると最初の部屋についたようだ。
というか。
「家にシアタールームがあるってどんだけですか?」
「気にしなくても大丈夫なのです! それより雄一さん一緒に、映画を見るなのです!」
はい?
「いやあの? 案内は?」
「そんなのは後で大丈夫なのです!」
そう言って俺の手を引っ張って座席の前に連れて行き、座らせた。
学園長はちゃっかり俺の膝の上に座った。
「では映画スタートなのです!」
学園長がそう言うと暗くなり映画が始まった。
□□□
「この世界の映画意外に面白かったな」
「むふん! 私が選んだから当然なのです!」
内容はラブストーリーだった。
男女あべこべだからか男性が女々しい感じがしたが、そこまで気にならなかった。
「次はここなのです!」
「でかいですね」
扉というよりは門である。
「さあ開けるなのです!」
そう学園長が言うと門が開き中に入ると。
「え? 何これ?」
「ふふふ、ショッピングモールなのです!」
「いや何でですか!?」
「町は、危ないので、雄一さんの為の物なのです!」
「いや、俺の為だけにっておかしいですよね!?」
「もうすぐお昼の時間なのです! 有名料理店の店長を呼んでいるので、そこで食べるなのです!」
「人の話を聞け!?」
俺のツッコミは、無視され、俺は料理店に連れていかれた。
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