第170話俺と桃さんの誕生日
すいません遅くなりました。170話です。
「桃さん。誕生日おめでとうございます!」
「ありがとう。雄一君」
俺は、桃さんに、プレゼントを渡す。
本日、1月13日は、桃さんの誕生日である。
「雄一君。町に行こう! 車を用意させているわ」
「了解です」
「奥様。車の準備が、出来ました」
女性の声がし、振り向くと、車があった。
いつの間に。
「桃さん。町で何をしますか?」
「とりあえず、映画でも見ましょう」
映画かあ。
「さあ、雄一君。車に乗って」
俺は、車に乗る。
隣に桃さんが座る。
「準備完了よ、車を出して」
「了解です。奥様」
運転手の女性が、そう言い、車が走り出す。
しかし、高級車で、行くと思ったが、一般家庭にありそうな、車だった。
「高級車だと、目立つから」
「………声に出してましたか?」
「顔に出ていたわ」
桃さんは、笑顔で、そう言う。
俺ってそんなに、顔に出るタイプなのだろうか?
だとしたら、気をつけないとな。
「奥様………羨ましいです」
運転手の女性が、そう言っていたが、俺と桃さんは、無視をした。
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「あれ?」
映画館に、入ると、お客さんが、一人もいなかった。
「何でお客さんが、いないんだ?」
「貸し切りにしたからよ」
「………」
流石お金持ち。
「雄一君。なに見る?」
桃さんが、そう聞いてくる。
「そうですね、とりあえず、恋愛物が、見たいですねえ」
「了解! じゃあ行こっか!」
俺と桃さんは、恋愛物が、上映している、場所へ行く。
「とりあえず、適当に座りましょう」
「はい」
一番後ろの、真ん中の席に、一緒に座る。
座った瞬間に、映画が始まる。
「タイミングが、良いですねえ」
「男の子を、待たせちゃ駄目だからね! さあゆっくり見ましょう!」
俺は、目線を映像に向けた。
□□□
「………」
「雄一君、大丈夫?」
確かに、恋愛物だったけど。
「………濃厚なシーンが、多すぎ」
今、おそらくだが、俺の顔は、真っ赤である。
「雄一君、どうする? もう帰る?」
「大丈夫です。折角桃さんの、誕生日何ですよ、まだまだ、いけますよ!」
俺は、そう言い立ち上がる。
「………雄一君、ありがとう」
この後も、俺は桃さんと、いろいろな、映像を見た。
映画館を、出る頃は、すっかり夕方に、なっていた。
俺は、桃さんに、送ってもらい、家に帰って行った。
読んで頂きありがとうございます。